超現実主義の1937年――福沢一郎『シュールレアリズム』を読みなおす

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622087731

作品紹介・あらすじ

昭和前期における前衛絵画の制作者であり論客でもある福沢一郎が、日中戦争開戦前夜の日本で流行した「シュルレアリスム」にみていたものとは何か――。

本書は2013年から4年間にわたって続けられた、画家福沢一郎の最初の著書『シュールレアリズム』(1937年刊)を精読する研究会の成果を世に問うものである。20世紀初頭のパリで産声を上げたシュルレアリスムを日本にいち早く導入した洋画家・福沢一郎が前衛絵画の未来に何を期待したのか、同時代の前衛芸術の展開や思想的背景などを精鋭の研究者たちが多角的に検証した論考集。

第1部では原著『シュールレアリズム』を現代仮名遣いに改め、詳細な注解を付すなど読みやすく復刻再現。第2部では精鋭の研究者が各章の解題を執筆した。前衛絵画運動の指針となった名著の精緻な読解と考究により、日本近代美術史研究の新たな扉が開かれる。

【執筆者】
伊藤 佳之 (福沢一郎記念館)
大谷 省吾 (東京国立近代美術館)
小林 宏道 (多摩美術大学美術館)
春原 史寛 (武蔵野美術大学)
谷口 英理 (国立新美術館)
弘中 智子 (板橋区立美術館)

著者プロフィール

筑波大学芸術専門学群芸術学専攻卒業。富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館、群馬県立館林美術館学芸員を経て、2012年より福沢一郎記念館非常勤嘱託。「生誕100年記念 福沢一郎展」(1998年、富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館)、「夢のなかの自然 昭和初期のシュルレアリスムから現代の絵画へ」(2006年、群馬県立館林美術館)などを担当。主な論考に「ニューヨークの『戦後日本の15人』展について 福沢一郎の「Hiroshima」と呼ばれた作品群を中心に」(「群馬県立館林美術館研究紀要」第5号、2008年)。共著『超現実主義の1937年――福沢一郎『シュールレアリズム』を読みなおす』(みすず書房、2019年)。

「2019年 『超現実主義の1937年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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