暗き世に爆ぜ――俳句的日常

著者 :
  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622090311

作品紹介・あらすじ

「芭蕉このかたこんにちまであまたの先達各位の句集などから、おりおりにこころ惹かれる句々を手控えておこう。そうして日々の思案や感慨の、引きだし役やまとめ役になっていただくのはどうだろう。(…)月々の季節の移ろいにつれて、または継起する天下の出来事に目をみはりつつ、あちらの先達やこちらの知友の名吟佳吟と、いささか勝手ながらおつきあいいただいて三々五々、連れ立って歩いていこう。そこで題して「賛々語々」」
 俳句で世語り、街歩き——東日本大震災からコロナ禍の現在まで、「賛々語々」ほか「継起する天下の出来事に目をみはりつつ」著者が綴り残した珠玉のエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • ご逝去後に編まれたエッセイ集。『俳句世がたり』として先に岩波新書から出ていた連載の続きが第Ⅰ部。続く第Ⅱ部は俳句をたどる街歩き。第Ⅲ部では銀座や上野の今と過去を行き来。追悼文が並ぶ第Ⅳ部の最後に、著者の絶筆『花吹雪』が収められています。人は死んでも、街に漂い続ける。

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著者プロフィール

1927年生まれ。東京・銀座西8丁目育ち。日本大学芸術学部卒業。大学在学中の52年、『江古田文学』掲載の「新東京感傷散歩」を花田清輝に認められ、53年に「新日本文学会」に入会。以後、小説、詩、俳句、評論、エッセイ、ルポルタージュなど多ジャンルにわたり文筆活動を行う。著書に『私のつづりかた』『東京骨灰紀行』『裸の大将一代記』『悲願千人斬の女』(以上、筑摩書房)、『俳句世がたり』(岩波書店)、『通り過ぎた人々』(みすず書房)、『捨身なひと』(晶文社)、『本の立ち話』(西田書店)などがある。

「2012年 『東京骨灰紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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