民主主義のルールと精神――それはいかにして生き返るのか

  • みすず書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622090991

作品紹介・あらすじ

民主主義は終わった、機能不全に陥った民主主義には欠陥があると言われて久しい。しかし世界の専制主義的リーダーやポピュリストを見れば、みな民主主義者を標榜している。その上で民主主義を骨抜きにしようとしているのだ。人びとが民主主義に見切りをつけ、これを手放したがっているのではない。これまでの民主主義論に「本当にそうか?」といくつもの疑問を呈し、実際的な解決への道を提案する。

感想・レビュー・書評

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  • 民主主義は、終わりなき実験の繰り返しだ ヤン=ヴェルナー・ミュラーが見る世界:朝日新聞GLOBE+(2018.11.7)
    https://globe.asahi.com/article/11928243

    民主主義のルールと精神 | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/09099/

  • 民主主義について、人民(国民)、政党、メディアといった構成要素やその理念に沿った健全さを保つために必要なルールについて語っている。あくまで欧米風の民主主義について語っているため、中東など文化的に相容れない可能性のある環境について触れられてはいない。とはいえ、昨今、民主主義国家において権威主義がそれを打ち砕こうとする中、曲がりなりにも民主主義国家に住む者として学ぶに値する内容だと思う。もとから権威主義的な国家より、民主主義の中からそれを侵食しようとする権威主義のほうがより危険であろう。

  • 東2法経図・6F開架:311.7A/Mu29m//K

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著者プロフィール

(Jan-Werner Müller)
1970年ドイツ生まれ。ベルリン自由大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、オックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジ、プリンストン大学などで学び、オックスフォード大学で博士号を取得。2005年よりプリンストン大学政治学部で教鞭をとり、現在、プリンストン大学政治学部教授。邦訳書に、『カール・シュミットの「危険な精神」――戦後ヨーロッパ思想への遺産』(中道寿一訳、ミネルヴァ書房、2011年)、『ポピュリズムとは何か』(板橋拓己訳、岩波書店、2017年)がある。

「2017年 『憲法パトリオティズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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