ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所 新装版

著者 :
  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622096252

作品紹介・あらすじ

「わたしがつねに念頭においている目的意識とは、アーレントの言葉のありか、〈政治的思考〉の現場を、いかに精密に、しかも息づかいを見失うことなく跡づけることができるのかという一点である」

『全体主義の起原』や『人間の条件』をはじめ、20世紀を代表する政治哲学者ハンナ・アーレントへの注目は、ますます高まってきている。しかし、彼女独特の鍵概念である《現われ》や《あいだ》は、伝統の崩壊という認識からはじめられた彼女の政治的思考と、どのように結びつくのか。また亡命ユダヤ人であるアーレントは、なぜ論争を生んだ『イェルサレムのアイヒマン』を書いたのだろうか。
本書は、ヤング=ブルーエルのアーレント伝や膨大なエッセイ・書簡に分け入りながら、「アーレントとは何者か」を真摯に問いかけていった成果である。亡命知識人アーレント/政治と《あいだ》/アイヒマン論争と《始まり》/「木の葉」の〈身ぶり〉の4章。小著ながらみごとな作品が、ここに誕生した。

感想・レビュー・書評

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  • 矢野久美子『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』 | Flaschenpost(9月 26, 2014)
    https://onl.tw/tBYfGvb

    角田幹夫“書評論文:思考の場所としてのテクストを読むこと”──書評対象:矢野久美子(2002)『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』みすず書房、161頁、四六判、2200円+税(『年報社会科学基礎論研究』第2号(2003) 有料記事)
    http://www.sssth.org/12sumita.html

    「なぜ、違うものを許せないのか」 〜「今なぜ、ハンナ・アーレントを読むのか」矢野久美子氏講演会 | IWJ Independent Web Journal(2014.5.15 有料会員記事)
    https://iwj.co.jp/wj/open/archives/139987

    「ハンナ・アーレント」書評 世界の複数性、思考し続けて|好書好日(2018.06.08)
    https://book.asahi.com/article/11615010

    ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所【新装版】 | みすず書房
    https://www.msz.co.jp/book/detail/09625/

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著者プロフィール

(やの・くみこ)
1964年に生まれる。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。現在 フェリス女学院大学教授。著書『ハンナ・アーレント——「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』(中公新書)、訳書『アーレント政治思想集成』全2巻(共訳)、アーレント『反ユダヤ主義——ユダヤ論集 1』『アイヒマン論争——ユダヤ論集 2』(共訳)、ヤング=ブルーエル『なぜアーレントが重要なのか』『ハンナ・アーレント——〈世界への愛〉の物語』(共訳、以上みすず書房)他。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

「2023年 『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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