つきあい方の科学:バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー 45)
- ミネルヴァ書房 (1998年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623029235
作品紹介・あらすじ
日常の人間関係を捉えるユニークな視点。人間社会、あるいは生物界に見られる多くの「つきあい」には、いろいろな利害対立がある。本書は、その中で「協調か裏切りか」というジレンマ状況を、ゲーム理論をとり入れた進化生物学の視点から解き明かす。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
開始:2022/11/9
終了:2022/11/16
感想
目の前の相手を打ち負かさずともうまくやれる。時間的或いは空間的に少し視野を広げるだけで今よりもうまくやれる。協調は最大の武器となる。 -
・私には冒頭から引き込まれなかった。
・将来の長期的関係を前提に、しっぺ返し、互恵主義、マッチャーをお勧めする。 -
すでに十分古典ですが、この手の話題に興味のある人にとっては、一度は読んでおく必要がある必読の書の1つであることは間違いないでしょう。とはいえ、その後の研究動向を知らないと、TFTを過度に評価してしまうので、その点は注意が必要です。このあたりのことも含めて、その後を分かりやすくサーベイした書籍が早く出るといいのですが…。
-
【書誌情報】
原題:The Evolution of Cooperation(1984)
著者:Robert M. Axelrod(1943-)
訳者:松田 裕之 (1957-)
シリーズ名:Minerva21世紀ライブラリー ; 45
ジャンル 社会
出版年月日 1998年05月20日
ISBN 9784623029235
判型・ページ数:4-6・272ページ
定価 定価2,860円(本体2,600円+税)
〈https://www.minervashobo.co.jp/book/b47467.html〉
【簡易目次】
はじめに
I 序論
1 協調関係の諸問題
II 協調関係の出現
2 『しっぺ返し』の成功
3 協調への道筋
III 親交も先行きの見通しもない協調関係
4 殺しも殺されもしない戦争
5 生物における協調関係の進化
IV 当事者と調停者へのアドバイス
6 効果的な選択とは
7 協調関係を育てるために
Ⅴ 結論
8 協調関係と社会構造
9 互恵主義のたくましさ
訳者あとがき
新装版にあたって
本文原注および訳注
付録B・理論的諸命題の証明
付録A・選手権の結果
参考文献
索引 -
どうすれば協調関係を築けるのか、ゲーム理論、くり返しゲーム理論に則って科学的に解説した本で読んでいて腑に落ちて心地よい。
第一次世界大戦の塹壕戦で、敵同士なのに協調関係が一時的に生まれて、撃ち合わない状態が続いたこと、生物の進化もゲーム理論で説明できる点が面白かった。
長期的な協調関係を築くには「しっぺ返し(Tit-for-Tat)」をする。
相手に対して自分の行動を予測可能にでき、信頼を生むことができるから。
-
難しかった