淀殿:われ太閤の妻となりて (ミネルヴァ日本評伝選)

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623048106

作品紹介・あらすじ

本書は、側室(妾)とされる「淀殿」像を見直し、秀吉の妻の一人としての人物像に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 2007年刊行。豊臣秀吉の側室である茶々。数多くの美女が多くのドラマで演じた人物の評伝である。文書からの引用も多く、新奇な見解も提示されており、ドラマに毒された誤解を解くのに丁度よい。一部推測が介入するのは、文書が乏しい面もあってやむを得ないか。個人的には、寧々が茶々と連携していた様子が興味深い。特に、秀吉没後、寧々が大阪城を退城したのは、茶々との確執が原因でないという点。むしろ、朝廷との関係強化のため、家政の長たる寧々がその役割を果たしたのだ、との見解は、「へぇー、そういう見方もできるのか」と思わせる。

  • (要チラ見!)

  • 歴史に忠実で読みやすかった。

  • 現代に至るまで誤解され続けている淀殿について、真実像に迫る一冊です。
    彼女の人物像については、永らくの徳川幕府時代に作られたものですが、歴史の真実を追及する=故人に報いるという姿勢が貫かれている本。

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著者プロフィール

1961年福岡県に生まれる。1993年九州大学大学院文学研究科博士課程中退。国文学研究資料館・史料館助手、東京都立大学助教授、九州産業大学教授等を経て、現在、九州大学基幹教育院教授。博士(文学) ※2022年5月現在
【主要著書】『酒井忠清』(吉川弘文館、2000年)、『春日局』(ミネルヴァ書房、2017年)、『近世武家社会の奥向構造』(吉川弘文館、2018年)、『女と男の大奥』(吉川弘文館、2021年)

「2022年 『大奥を創った女たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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