メカニズムデザイン:資源配分制度の設計とインセンティブ

  • ミネルヴァ書房
3.96
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本棚登録 : 142
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623052349

作品紹介・あらすじ

2007年のノーベル経済学賞は、レオニド・ハーヴィッツ、エリック・マスキン、ロジャー・マイヤーソンの三氏に、「メカニズムデザイン理論への基礎的貢献」を理由として授与された。この背景には、近年、急速に進んでいる理論の実用化があるが、それを支えるのはマスキンの定理をはじめとする多くの基礎的結果と、「社会的選択とその遂行」という方法論的基盤である。本書では、方法論から基礎的結果、そしてオークションやマッチングを含む多くの応用トピックについて、最先端研究の動向を紹介しつつ詳細な解説を行う。

感想・レビュー・書評

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  • 共同研究の過程で読んだ本。
    想像以上に難解であり、半分くらいしか理解できなかったが、それでも概要はつかむことはできたと思う。また、ここまで検討が進んでいることも把握できてよかった。

    特には不可能性の境界値が数学的に存在することが分かってよかった。
    提示されるアルゴリズムを応用して色々考えられそうだが、特に不可能性については専門家の話を聞きながら進める必要がありそう。
    なお、そのような境界値があるとしても、事実上の実装余地がある点にも留意はしたい(詳細は以下考察参照)。


    ■本書構成

    ・メカニズムデザイン理論において中心的な役割を果たした二大遂行概念を軸に議論する
     1)ナッシュ遂行可能性
     2)耐戦略性

    ・第I部
     -一般環境で成り立つ重要結果について、マスキンの定理を軸に議論
     -メカニズムデザインにおける代表的不可能性定理であるギルバート=サタスウェイトの定理を考察
    ・第II部
     -個別の経済問題において働くメカニズムの設計問題について
      ・交換経済
      ・オークション
      ・公平分担問題
      ・非分割財交換問題
      ・マッチング

  • 廃棄済み

  • メカニズムデザインの定番入門書。
    最初のページで必要な知識や本を挙げられているものの、難なく読み進めるには凡そそれだけじゃ足りない気がしました...。
    しかしながら日本語での同分野の本が少ないため非常に価値のあるものだと感じます。
    再読したいです。

  • 博論までに読みたい。

  • 必読書。

  • 政策研究に活かそう、という積極的な野望と、
    2007年ノーベル経済学賞を受賞した研究分野だから、というミーハーな欲望とが
    入り混じって購入した。
    ボブの頭の中にある数学的センスの周りにこびり付いたサビをもう少し落としてから熟読です。

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著者プロフィール

慶應義塾大学教授

「2017年 『大人のための社会科 未来を語るために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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