東国原知事は宮崎をどう変えたか: マニフェスト型行政の挑戦

著者 :
  • ミネルヴァ書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623055760

作品紹介・あらすじ

宮崎をどげんかせんといかん-就任から2年半、どのような変革をもたらしたのか?中央メディアからではわかりにくい実際の県政運営を、宮崎在住の東国原研究者が全国に発信する。

感想・レビュー・書評

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  • 東国原氏の支持率がこんなに高かったのか、
    みずからの記憶力の薄弱さを嘆くとともに、
    筆者の落ち着いた筆致による分析に冷静さを取り戻した。

    橋下氏と比較して現実的な手法を採るとされていたが、
    両人とも国政進出が問われるようになってから、
    なんだか歯車が狂っていったように思う。

  • 2年目の時点での東国原宮崎県知事(当時)について、特にマニフェスト型行政という観点から分析している。2年目の時点ではあるが、東国原知事誕生による県政の変化や課題が要領よくまとめられており、また、政策評価も含めたマニフェスト型行政についての問題提起も興味深い。
    ただ、まとめものとしては優れているが、行政学の研究としては、全体的に分析が浅い印象を持った。また、著者はマニフェスト型行政を高く評価し、マニフェストの忠実な総合評価への反映、アウトカム指標の重視などを主張しているが、マニフェストやアウトカム指標を重視しすぎることには、1)数値目標に縛られて機動的な対応が難しくなる、2)非現職の場合、行政に疎い状態でマニフェストを作らざるえず、内容が非現実的になりがち、3)外的要因でアウトカムが左右されやすいといった評価の困難性というような問題が多いのではないかと思われる。かといって、従来の抽象的・理念的な公約でいいとは思わない。東国原知事のように、マニフェストと一対一対応してはいなくとも、現実的な形でマニフェストを総合計画に反映させるというのは一つの解ではないかと感じた。

  • 東国原英夫が宮崎県知事に就任し、
    宮崎にもたらした効果や取組みなどについて
    細かく分析・評価している本。

    特に県政の分析手法、視点の置き方が
    他の地域を見る上で参考になる。


    序 章 東国原マニフェスト型行政のスタート
    第1章 東国原県政二年間の概要 
    第2章 東国原知事の高い支持率と発信能力
    第3章 東国原県政の予算動向と政策課題
    第4章 東国原県政の改革の実態
    第5章 マニフェストと総合計画に対する行政評価
    第6章 マニフェスト評価の状況と課題
    終 章 東国原県政がもたらしたもの

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著者プロフィール

1955年鹿児島県生まれ。宮崎公立大学学長。同人文学部国際文化学科教授。博士(学術)。鹿児島大学大学院人文社会科学研究学科博士後期課程満期退学。専門は行政学、地方自治論。著書『東国原知事は宮崎をどう変えたか』『劇場型首長の戦略と功罪』『劇場型ポピュリズムの誕生』(いずれもミネルヴァ書房)など。

「2021年 『暴走するポピュリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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