- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784623057351
作品紹介・あらすじ
不確実性によるリスクが高まりつつある昨今の社会情勢。本書ではリスクの経済学の歩みとして先駆者であるスミスとベルヌーイに加え、ナイトやノイマン、ケインズやロビンソンらの思考も考証する。その上で不確実性を加味した経済分析と時代背景を考察し、新しい経済学の方向を模索する。
感想・レビュー・書評
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・内容は、学説史+著者の研究。
【書誌情報】
著者 酒井泰弘
ジャンル 経済
出版年月日 2010年04月20日
ISBN 9784623057351
判型・ページ数 A5・282ページ
定価 3,850円(本体3,500円+税)
リスクと不確実性を経済学のなかへ
スミス、ベルヌーイからナイト、ノイマン、ケインズまでを読み解く。
不確実性によるリスクが高まりつつある昨今の社会情勢。本書ではリスクの経済学の歩みとして先駆者であるスミスとベルヌーイに加え、ナイトやノイマン、ケインズやロビンソンらの思考も考証する。その上で不確実性を加味した経済分析と時代背景を考察し、新しい経済学の方向を模索する。
〈https://www.minervashobo.co.jp/book/b62878.html〉
【簡易目次】
はしがき
第1章 社会のあり方とリスク観の変化
――激動の20世紀から再生の21世紀へ
第2章 リスクの経済学の過去・現在・未来
――五つの時代区分と時代背景
第3章 リスクの経済学の二人の先駆者
――ダニエル・ベルヌーイとアダム・スミス
第4章 サイコロの賭けと確率論的思考
――パスカルのリスク観を考える
第5章 不確実性とアニマル・スピリッツ
――ナイト、ケインズ、ロビンソンを貫くもの
第6章 同盟と抗争の時代とゲーム論的思考
――コナン・ドイルの推理法とモルゲンシュテルンの異論
第7章 異才フォン・ノイマンとゼロ和ゲーム
――コイン合わせとジャンケンが基本ゲーム
第8章 非対称情報と市場経済のワーキング
――リスクの経済思想の視点から
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よい本ではあるとは思うが、リスクの捉え方が限定的と思う。リスクはもっと幅の広い概念で、それを全体としてとらえなおしてほしい。