ウィリアム・メレル・ヴォーリズ:失意も恵み (ミネルヴァ日本評伝選224)

  • ミネルヴァ書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784623092642

作品紹介・あらすじ

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880年から1964年)
キリスト教伝道者、建築家、社会事業家、実業家。
20世紀の初頭に英語教師として来日し、湖国近江八幡を拠点として、キリスト教精神を掲げつつ、ヒューマニティーと創造力ある活動でユニークな共同体を作った。その歩みを丹念に紐解き、あまたの支援者、協働者の実像を捉えることで、建築活動の特色と事業の広がりを明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • ミッションスクールの建築であまりにも著名なヴォーリズの伝記。元々は伝道者を志したが、建築家として日本に赴いたのは、パウロの天幕職人としての歩みに重ねたとは知らなかった。「近江を神の国にする」とのヴィジョンを持って近江八幡に根付き、日本に帰化してまでも日本を愛したという人生は嬉しい。1941年の帰化に際しては神道の礼典を強いられ、天皇への忠誠を誓わされるなど、宣教師から批判を浴びながらも、純粋なキリスト教信仰は最後まで貫いたという!近江・安土の近くの場所は偶然ではなく、信長の死によって立ち退きさせられていた「安土セミナリオ」の種を再び蒔くということにあったとは、ロマンのある話である。そして民間の居宅の設計に際しては家庭の団らんというキリスト教信仰に基づく家庭像があったということも素晴らしい!もっと知られてよいことかもしれない。

  • とりあえずは斜め読みです。

    ヴォーリズをより知りたければ、近江八幡に行くべきでしょう。

    本書を持ちながら、ヴォーリズ建築を楽しむと良い。

    メンソレータムの権利が、ロートに取られてしまったので、近江兄弟社はどうなっているのか。
    ちょっと心配。

  • 東2法経図・6F開架:289/Mi43/224/K

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著者プロフィール

大阪芸術大学名誉教授。建築史家

「2021年 『ウィリアム・メレル・ヴォーリズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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