独裁: 近代主権論の起源からプロレタリア階級闘争まで

  • 未来社
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784624300708

作品紹介・あらすじ

ナチのイデオローグでもあった公法学者カール・シュミットが古典古代以後2000年におよぶ歴史のなかから鋭く抉り出した概念の根本規定。激動の現代世界にあらためて蘇った怖るべき洞察の書。

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  • 近代国家論における「独裁」概念の特異なあり方、および実際の政治史における「独裁」概念の機能を包括的に問うた研究。コゼレックがたびたびこの書を概念史的研究のモデルと名指すように、個々の理論家や独裁者と見なされた人々における独裁概念を当時の思想連関などから綿密に解明しつつ、通時的に独裁概念が機能変遷を遂げてきたことを力強く論証している。しかも、その際に中心となっているのは、法秩序を維持するための委任独裁から、主権独裁への概念変遷がフランス革命において現出し、それが戒厳状態における政治の問題に直結しているという連関である。

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著者プロフィール

一八八八~一九八五。ドイツの法哲学者、政治理論家。「敵は殲滅せよ」という友敵理論や「例外状態」を想定して強力な権力の登場を説く「例外状態理論」などで知られ、ナチス政権の理論的支柱と言われた。戦後、逮捕・訴追されたが、ニュルンベルグ裁判で不起訴。著書に『陸と海 世界史的な考察』(日経BPクラシックス)、『政治的ロマン主義』、『政治的なものの概念』、『現代議会主義の精神史的地位』、『大地のノモス』他。

「2021年 『政治神学 主権の学説についての四章(日経BPクラシックス)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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