- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634151147
感想・レビュー・書評
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気軽に読むことができるので、ちょっと気になってみたという人におすすめです!
写真満載で様々なタイプの土偶が紹介されています。縄文人の美的センスに脱帽!!
著者の短めのコメントが、それぞれの土偶の魅力を上手に紹介してくれます。 -
どの土偶も、ユーモラスで面白い形をしているが、なぜこのような形になったのか謎だらけだ。明確な回答は得られないだけに、ロマンがある。
土偶の出土は東日本にかたよっているが何故だろう。 -
土偶界へようこそ 誉田亜紀子 山川出版
著者によって擬人化された
70人の縄文土偶との出合いを綴った四面写真集である
時に裏表に左右上下を加えた五〜六面を費やす力の入れようだが
投影写真というのは図面と違って
立体物を説明するのに適していないのかもしれない
国宝に選ばれている技巧を駆使したデザイン性の高いものから
素朴で稚拙な直感的作りの人間味豊かな物まで様々である
お守りなのかマスコットなのか人形なのか
宗教的な意味合いがあるのか
自作なのか専門家がいたのか
選ばれただけあってどれも手に取りたい物ばかりであるが
得に本物に触れて見たいと思うのは
47番の消化器官を持つ土偶
24番の高い塔のような土偶
37番のストレッチ土偶
41番の仮面の女神
43番のシカ角のお守り
45番の口を開けた筒形土偶
70番の恩人 -
「はじめに」に書いているのですが、
ようこそ70体の土偶たちが織りなすゆるやかでユーモアあふれる世界へ。
という紹介文です。
土偶に魅せられた著者が、縄文人が作った土偶から発せられるメッセージを女性の感性で心温まる文章にまとめられたものであります。
一万年以上日本列島で続いた縄文時代、現在全国で2万点以上の土偶が発見されています。
今回紹介された70点の土偶を見ているだけでも縄文人の多様な人となりを感じることができます。
すごい時間の経過を感じさせない著者の温かい気持ちが爽やかでした。
平和で安全な日本列島で暮らした縄文人から発せられるメッセージを現代人が自分自身の感性で受け取ればいいのだなぁと素直に思いました(感謝)。