古今著聞集 (物語の舞台を歩く)

著者 :
  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634225206

作品紹介・あらすじ

中世は説話の時代です。「和歌を詠む私」に迷いなく没入するのが王朝物語の世界だとしたら、「『和歌を詠む私』ってなんだろう?と、ふと考えてしまう私」の視点で書かれたものが説話であるといえるでしょう。鎌倉時代中期に成立した『古今著聞集』は、雅やかな宮廷生活を伝えようとしながら、いつのまにか首尾一貫しない見聞や怪しげな噂を語り、生活感あふれる風刺や笑いを紡ぎだしていきます。天皇や上皇、源頼朝をはじめとする鎌倉幕府の武士たち、高僧と楽人、泥棒に詐欺師、犬・猿などの動物から、鬼・天狗のような異界の住人まで、さまざまなキャラクターが、縦横活躍します。中世人のまるごとの世界観を、ぜひ味わってみてください。

感想・レビュー・書評

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  • 古今著聞集にある説話を、解説を含め紹介している本です。地図やイラストを使って地理や服装などの説明が書かれており、とてもわかりやすいです。説話自体も面白いので、解説書としてだけでなく、物語としても楽しめる本だと思います。
    (教育学部・数学専修:匿名希望)

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著者プロフィール

東京大学史料編纂所教授。
一九六〇年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。
著書『買い物の日本史』 (角川ソフィア文庫、二〇一三)、『怪しいものたちの中世』(角川選書、二〇一五)ほか。

「2016年 『近衞家名宝からたどる宮廷文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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