奥州藤原三代: 北方の覇者から平泉幕府構想へ (日本史リブレット人 23)

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  • 山川出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (89ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784634548237

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  • 夏休みの自由研究中。

  • 奥州藤原氏は、日本国の枠を超えて中国=宋の文化を積極的に導入し、まさに北国に独立した治世を築いた。
    平泉仏教自体が京仏教の単なる模倣ではなく、きわだった自立性と国際性をもっていた。

    初代清衡は、「奥州の地に戦争のない平和な世界を実現を願う」という考えのもと、中央権力との衝突を避けつつ北方政権の自立を目指した。その思想は代々受け継がれていく。
    (もし、源頼朝と正面から戦っていたら、今の平泉は存在しない)
    平泉が世界遺産となった今、奥州藤原氏の平和思想も忘れないようにしたい。

    先に「炎立つ」を読んでいたので、史実を改めて整理する上でこの本を読む。
    このシリーズ(日本史リブレット)は要点をうまく押さえていて学生にもお勧め。

  • 奥州藤原氏が成立させた平泉政権を、文化や交易関係、時代背景など様々な角度から解説している。薄い本だが、内容は濃い。

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著者プロフィール

一九五〇年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。現在、弘前大学教育学部教授。専攻は日本中世史。主な著書に、『平泉』(岩波新書)、『奥州藤原三代』(山川出版社)、共編著に『北の内海世界』『北の環日本海世界』(いずれも山川出版社)、『十和田湖が語る古代北奥の謎』(校倉書房)、『北の防御性集落と激動の時代』(同成社)がある。

「2014年 『平泉 北方王国の夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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