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- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634645707
感想・レビュー・書評
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この本は紀元前のケルト民族渡来からはじまり、20世紀終盤までのイギリス史を適度なボリュームで解説している本である。特に感心したのは各時代のボリュームのバランスが非常に良くて、特定の時代に偏りすぎてはいないので、その意味でも読みやすい本である。
逆に言うと、しっかり読もうと思ったら1週間はかかる本であるが、この本の読破後にイギリスに観光に来られたら、満喫度は倍増すること間違いなしである。ウェストミンスター寺院一つとっても、この本を読んでから訪れたら、無知な人の10倍は寺院内部を楽しめるだろう。
一つだけ残念だったのは、適度なボリュームに抑えるため仕方がないのだが、かなり複雑な背景を持った事件についても、あっさりした記述にとどまっているため、わかりづらい箇所があることだ。例えばスコットランド女王メアリーが処刑されるまでの過程や、ピューリタン革命、王政復古、名誉革命あたりの背景などはわかりづらい気がした。ただこの本を通じてイギリス史に対する興味は湧くので、初心者向けとしては大変良くできていると感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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