極北に駆ける (yama‐kei classics) (yama-kei classics)
- 山と溪谷社 (2000年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635047098
感想・レビュー・書評
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冒険家の植村直樹さん、飾ることのない文章で好感もてる。南極大陸単独横断歩の訓練のための北極圏生活。所変わると生活、文化はこんなに違うんだと興味深かった。顔は同じなのに。
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なぜ極寒の大地を犬橇で駆けるのか。
凡人の私には到底想像もできない。
極地を切り開く植村のような人が世の中には必要だと思う。 -
世界初の五大陸最高峰登頂を成し遂げ、極寒のマッキンリーに散った上村直己さんの本です。
マッキンリーは今年から「デナリ」が正式名称になったんだっけ?
ちなみに五大陸最高峰ってのは
エベレスト(アジア:8848メートル)
モンブラン(ヨーロッパ:4807メートル)
キリマンジャロ(アフリカ:5895メートル)
マッキンリー(北米:6190メートル)
アコンカグア(南米:6960メートル)らしい。
ヨーロッパの最高峰がロシアのエルブルス山(5642メートル)じゃないのは、冷戦時代だったからかな。
そんな植村さんが南極横断のためのトレーニングとして、1972年の9月から翌年の6月までグリーンランドで約3000キロを犬ぞりで単独旅行したときのお話でした。
エスキモー(今はイヌイットって言うのかな…)の文化とか、日本とはかなり違うものだったので、とても興味を持って読ませてもらいました。
「やる」と「やりたい」は全然違うとか、
「チャンスがゼロでなければ、そのチャンスを生かすための最大限の努力をする」とか、
なるほど~って思った。
いろんな人生があるんだな~。
とても刺激になりました。 -
植村直己さん。 世界が何故それほど彼を愛したのか感じる。 無欲 本当の人々との共感。まったく未知のエスキモーの生活も新鮮でした。何も狙っていると思えませんが、単なる冒険記以上に伝えるものがあります。
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南極探検の足がかりとしての、北極探検を書いた一冊。
現地のエスキモーとのふれあいや文化の違い、
気候などの描写を興味深く読んだ。
巨大な氷山を山に例えて、「アタックするとしたらここを・・・」などと
考えるのが著者らしい視点で面白かった。