ドキュメント 道迷い遭難 (ヤマケイ文庫)

著者 :
  • 山と渓谷社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635047883

感想・レビュー・書評

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  • 怖いんだけど、気になるのー。

    今回のこの本は先日読んだ、
    「死者は還らず 山岳遭難の現実」と言う本とは違って、
    皆、迷ったけれど助かった人の話だから
    びびりながらも、ほっとする。ハー(溜息)

    鉄則としては
    「おかしいな?と思ったら必ず引き返す」
    なのだけれど、もちろんどの人もそれが出来ずに遭難している。

    3,000メートル級の冬山とかでなくても
    千葉とか秩父とかでも結構遭難して
    亡くなる人も多いのだね。

    「変だな~、合ってるかな~」と思いながら
    でも何とかなると思って進んで、
    やっぱり絶対に違うとわかったときには
    もう疲れていて、後ろを振り向いて
    「ここを戻るの、嫌だなあ、このまま行ってしまえ」と
    なるらしい!ヒェ~ヒェ~、でもわかる気がする!

    迷ってから、
    滝で行き止まりとなったのに、
    もうここへ行くしかない!と突然滝壺へ飛び込んだり(ワー!)

    迷いに迷って
    でもなんとか目的地の反対側の湖の上の部分にでるにはでたけど
    断崖絶壁だったり(キャー!)

    夜を明かすため、良さそうな穴で寝ていたら
    仁王立ちのクマに起こされたり(ワーン!)
    ※クマは夜、目がフラッシュの様に光るそうです!!!

    遭難してしまったとき、
    「尾根を登れ、沢は降りるな」が絶対、だそうです!

    沢…、沢って、大き目の石がゴロゴロしてて
    ちょっと水があるみたいな川みたいな感じのこと?
    ですか?
    …怒られそうで聞けないー。

    そして、どうしても、の時は、
    ひらけた身を守れるところで、じっと待つ、だそうです!!

    じっとしていると怖いのと、探してもらうと申し訳ないの気持ちで
    それが出来ない人が多いそうです!!!

    と、自身の興奮からビックリマークがついつい多くなってしまいました。

    おっちょこちょいで小心者の私、
    滝壺に飛び込んだり、断崖絶壁でも降りようとしたり、
    やりそう!やってしまいそう!と思い
    身につまされて、辛かった。

    読んでいて消耗しましたが、
    もしかしての時の為に役にたちました。

    山登りに際してはもちろん、装備もとても重要です。(急に)
    わたくしが得たその学びについてはまたお話します。

    次はトムラウシ遭難(低体温症の恐怖)、
    その次は滑落遭難のお勉強です。
    (続くのね)

  • 道に迷い山中をさまよう道迷い遭難7件。
    遭難とは言えないが世間を騒がせてしまった話や
    思い込みから迷い続け そこから抜け出せなくなってしまう話など。これらを教訓に持ち物や山行への意識など見直したいと思う。あとがきで 救助にかかった金額がありゾッとしている。

  • いかに引き返すことが難しいか、自分に都合よく判断してしまうことを止められないか、事前にきちんと準備をしておくことがなかなかできないか、がよくわかる。

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著者プロフィール

1961年埼玉県生まれ。ノンフィクションライター。長野県山岳遭難防止アドバイザー。山岳遭難や登山技術の記事を、山岳雑誌「山と溪谷」「岳人」などで発表する一方、自然、沖縄、人物などをテーマに執筆活動を続けている。おもな著書に『ドキュメント 生還』『ドキュメント 道迷い遭難』『野外毒本』『人を襲うクマ』(以上、山と溪谷社)、『山の遭難――あなたの山登りは大丈夫か』(平凡社新書)、『山はおそろしい――必ず生きて帰る! 事故から学ぶ山岳遭難』(幻冬舎新書)などがある。

「2023年 『山のリスクとどう向き合うか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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