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- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635171380
作品紹介・あらすじ
志なかばで逝った8人の登山家の最期。
感想・レビュー・書評
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2012/10/5購入
2014/7/30読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いろんな山屋さんの伝記を書いた佐瀬さんの追悼出版本。
ヤマケイに載った原稿8本が載っている。
それと最終章は、佐瀬さんのガンとの壮絶な戦いを奥さんが書いている。
凄まじい癌だったようで、本当においたわしい最期でした。
いい本を書かれる人はやはりすごい人生を送られるのだな、と思いました。
内容的には、加藤保男さんがエベレストに最初に登頂したとき、私はテレビでそれを観てたわけですが、あの時、意識朦朧の加藤さんを迎えにいったのが、長谷川恒男さんで、彼はその後そのことでベースキャンプとのヤリトリの中で大変なトラウマを背負い込んでしまう、というのが自分にとってははじめて知ったことだったのでびっくりしました。
また長谷川恒男さんが遭難したウルタル2峰をめぐるまわりの人の不思議な遭難のめぐり合わせが非常に因縁めいていて、驚くと同時に運命的ななにかを感じずにはいられませんでした。
1つ異色で面白かったのが鈴木紀夫さんで、この方はヤマヤさんではなく、冒険家?といえばいいのかな。
フィリピンの小野田少尉を連れ帰ってきた方なのですが、ダウラギリの麓で雪男を探していて遭難されてます。
ほかの7編がヤマヤさんの話なので、この鈴木さんのお話はぜんぜんタイプが違ってて面白かったです。
佐瀬さんのご冥福をお祈りいたします。
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