逃げろツチノコ

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  • 山と渓谷社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635320153

作品紹介・あらすじ

怪蛇ツチノコ、21世紀に蘇る!?夢とロマンにあふれたツチノコ探索記の傑作が、40年以上の時を越え、待望の復刊!

感想・レビュー・書評

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  • 昭和40年代、一大ブームを巻き起こしたツチノコ騒動。その先駆者である山本素石(本名・山本幹二)氏のツチノコ探索顛末記、といった感じの本。もともと著者は、山村探訪・渓流釣りにまつわるエッセイや紀行文を数多く発表していた人なので、とても読みやすい文章になっている。幻の蛇(?)・ツチノコにこんなに情熱を持っている人がいたことに感動した。巻末に収録されている月刊『ムー』編集長・三上丈晴氏の解説も良い。

  • 1973年刊の同書を底本としている。
    今や「ツチノコ」という言葉は、もはや懐かしいロマンとどこか滑稽さを感じさせるものとなっている気がするのだけど、むしろそれに惹かれて読んでみた。
    これは……ツチノコは、いるな。
    ツチノコ、槌ノ子、ヨコヅチ、バチヘビ、コロ、ゴハッスン…、様々な名称で呼ばれ、実際に遭遇した人びとが各地にいる。
    これはいるだろう。
    ただ最後に、大きくなりすぎたツチノコブームに嫌気がさし、『逃げろツチノコ』と書名をつけた著者からは、ツチノコはあくまでロマンである、という思いも感じられる。
    ううむ…と突然の夢落ちを告げられたような諦めきれない思いが残ったが、最後の月刊『ムー』編集長の解説を読んでなにやら夢からさめたような興ざめの気持ちになった。
    序文にも言葉を寄せている田辺聖子の『すべってころんで』を読んでみたい。

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