ヤマケイ新書 もう道に迷わない ―道迷いを防ぐ登山技術―

著者 :
  • 山と渓谷社
3.50
  • (1)
  • (3)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635510233

作品紹介・あらすじ

大量の情報や便利な登山用具があふれる現代。山の危険を知らないビギナーや、登山のキホンを忘れたベテランが、軽い気持ちで全国津々浦々の山へ向かい、その一部の人が道迷いの罠にはまっている。登山計画、現在地把握、リスク意識の保ち方など、基礎技術の面から再学習して、山の危険を克服する本当の力とは何かを考えよう。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本は前半が道に迷って/遭難して生死を彷徨う実話、後半がそもそも危険なものである山登りに準備や地図の読み方の面でどう備えるかという構成になっている。
    街中の地図ですら読めない自分は、残念ながらこの本を読んでも全く山の地図が読めるようにはならないが、実話の重みが凄まじく、やはり自分や同行者の力量に見合った登山をするのが大事ということがよく伝わってきた。

  • 2017/9/15購入
    2020/3/16読了

  • 道迷いのパターンを類型化し、遭難しないための技術を説く。意外と低山で道迷いが多発していること、そしてやはり読図の重要性を再認識する。

  • 遭難は雪の高山のようなところに無謀な人が登るから起きるという印象を持っている人はけっこう多いのではないだろうか。実はそんなことはなく、丹沢などの低い山でも遭難は起きている。
    遭難しないようにするには、ルートをはずれないように気をつける、ルートをはずれたら元のルートに戻る、というとても当たり前のように聞こえることが重要なのだが、やはりその簡単なことができないのが人間というもの。
    できない理由を追っていくと、準備が足りない、基本技術(地図の読み方・疲れない歩き方・必要な装備がわかる)が身につけられていない、ということにつきそうだが、これはたとえば仕事などでも同じことではないだろうか。
    IT の運用の仕事などでも、いくら手順書があっても、「ルートをはずれていることに気づかず」トラブルにしてしまうことがある。山に興味のない人でも、仕事に参考になることがいろいろあると思う。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1954年、秋田県生まれ。1990年ごろより『山と渓谷』などを中心に活動している編集者・ライター。この5年ほどは、山岳遭難関係の記事を中心に執筆している。学生時代に登山を始め、登山歴は約30年。最近数年間はフリークライミングに熱中。里山歩きからテント泊縦走まで、幅広く登山を行なっている。日本山岳文化学会理事(遭難分科会、地名分科会メンバー)、編集室アルム代表。

「2018年 『55歳からの やってはいけない山歩き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野村仁の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×