「山の不思議」発見 謎とき登山のススメ (ヤマケイ新書)

著者 : 小泉武栄

• 山と渓谷社 (2016年12月3日発売)

感想・レビュー・書評

[taguttiさんの感想 · 2022年12月7日]

＜目次＞
第１章　　「なぜ？」から始まる知的登山
第２章　　「自然」を本当に観察していますか?
第３章　　富士山～カラマツが語る噴火の歴史
第４章　　八ヶ岳～コマクサはスクリアがお好き?
第５章　　早池峰山～」謎だらけの植生分布
第６章　　飯豊山Ⅰ～強風と多雪がもたらした偽高山帯の植生景観
第７章　　飯豊山Ⅱ～風食がもたらす豊かな植物相
第８章　　朝日連峰～豊かな植生の創造主は強風だった?
第９章　　縞枯れはなぜ起こる
第10章　　くじゅう火山群のミヤマキリシマ群落はなぜみごとなのか
第11章　　多様性と不思議に満ちた日本の山　

＜内容＞
ちゃんと調べることもなく、思い付きで登ったり、トレイルランや登頂の数を競ったりせず、歩く道沿いにしっかりと自然を見ていけば、さまざまな謎が解ける著者はいう。専門は地生態学。岩や地層から植物の群落化の謎を解いていく。なかなか知的な遊びだ。

著者プロフィール

1948年、長野県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。理学博士。
専門は自然地理学、地生態学。現在、東京学芸大学名誉教授。著書に、『日本の山ができるまで』（A＆F出版）、『地生態学から見た日本の植生』（文一総合出版）、『山の自然学』（岩波新書）、『日本の山と高山植物』（平凡社新種）など。

「2022年 『日本の自然風景ワンダーランド』 で使われていた紹介文から引用しています。」