新装版 タネはどこからきたか?

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  • 山と渓谷社
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635510622

感想・レビュー・書評

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  • これまた「タネの冒険」に関する美しい一冊。こちらの方が説明が詳しいのと、風に舞うタネ、岸辺に流れ着いたタネ、ネズミに運ばれるタネ、など冒険中のタネの写真が豊富。『種子のデザイン』とあわせて愛読本です。

  • 植物たちの戦略。

    タネを守りかつ運んでもらうための、実の大きさや味・毒など、生物へのご褒美・牽制の配分
    特定の生きものを運び屋にカスタマイズしすぎると、その生きものと運命を共にすることになる。

    オオバコはコスモポリタンな植物。世界中で、見られる。

    アリは律義な運び屋さん。

    渡り鳥は地球規模で、タネを散布していく。

    足元の土壌はシードバンク。木の上、水底も。
    ダーウィンの実験。
    シードレイン。種の寿命。

    はじけるタネ、風に乗るタネ、水に運ばれるタネ、食べられて旅するたね、体や足の裏にくっついて運ばれるタネ。
    条件が揃うまで、静かに待つタネ。


    タネのあれこれを知って、草花たちが、「どこからきたのかな?」と眺めるようになる。

    写真…埴さん。
    タネが弾ける瞬間とか、アサガオがツルを巻きつけるものを探っているところとか。枯れ葉の虫喰いから覗いている双葉の写真が好き。

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著者プロフィール

生態学者。

「2023年 『高校生と考える 21世紀の突破口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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