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- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784639011262
感想・レビュー・書評
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現在地との比較が興味深い。
大学の「日本の地誌と生活」の参考書として使用。異なる時代の地形図や絵図を比較する方法と具体例が解説され授業内容に合う。
現況との比較や、絵図の描かれた視点(現在どこから見た景色と一致するか)の特定が実例と共に示される。素人目にもかなり一致率が高く見える。素人ではインチキ(憶測で推定)してしまいがちなここの手続きを、しっかり正しくまた多角的な手法で根拠を示しており非常に参考になる。絵図が豊富に紹介され見ているだけでも楽しめる。地域は京都に限られているが、観光地が多く取り上げられ誰でも現況との比較が容易なところも良い。
著者は農林学が専門だそうで分野ならではなのだろうか、こだわりと短絡がある。
目次
○地形図と写真からの考察
1.明治中期における京阪神地方の里山の景観
2.京都近郊竹林の変遷
○絵図からの考察―京都近郊山地の植生景観
3.絵図の利用による歴史的植生景観研究のための方法論
4.江戸末期―「再撰花洛名勝図会」
5.文化年間―「帝都雅景一覧」
6.文化年間―「華洛一覧図」
7.江戸中期―応挙図
8.江戸初期―「洛外図」
9.室町後期―初期の代表的洛中洛外図詳細をみるコメント0件をすべて表示
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