統計学 改訂版 (New Liberal Arts Selection)
- 有斐閣 (2015年9月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (502ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641053809
作品紹介・あらすじ
本書では、Excel2013に対応した分析の説明も豊富に含めて、身近な例題から統計学の考え方、理論・手法を、初学者でも独習できるよう懇切丁寧に解説する。練習問題も豊富に用意した。解説・問題に使用したデータをダウンロードして、結果を追体験しながら学ぶことにより、理解をより定着させることができる充実のテキスト。社会科学のさまざまな場面で統計学を利用し、データを分析する方法を身につける。
感想・レビュー・書評
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サポートページからエクセルをダウンロードして、実際に手を動かして統計値を算出できるようになっているのだが、これが個人的にすごくいいなと思った。
唐突に数式が出てくるところが所々あるが、これは許容範囲かと。
時系列分析と多変量解析の章は、雰囲気を味わう目的に留めて、ちゃんとした勉強は他の本でやったほうがいいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【目次】
改訂版へのはしがき(2015年8月 著者を代表して 森棟公夫) [i]
初版はしがき(2008年10月 著者を代表して 森棟公夫) [ii-iv]
著者紹介 [v-vi]
目次 [vii-xiii]
ギリシャ文字の読み方 [xiv]
本書について [xv]
第1章 記述統計I 001
1 データの中心 002
母集団と標本
平均
E記号
メジアン(中位数)
モード(最頻値)
3つの代表値の関係
2 データの広がり 008
分散
標準偏差
四分位範囲
3 データの偏り 013
歪度
尖度
4 さまざまな平均値 015
刈り込み平均
加重平均
データの標準化
幾何平均
5 度数分布表とヒストグラム 024
度数分布表
度数分布表のつくり方
平均と分散の近似値
ヒストグラム
累積相対度数分布の図
6 ローレンツ曲線とジニ係数 030
ローレンツ曲線
ローレンツ曲線の解釈
ローレンツ曲線の例
ジニ係数
ジニ係数の計算
第2章 記述統計II 039
1 物価指数 040
消費者物価指数
国内企業物価指数
GDPデフレータ
2 数量指数 046
鉱工業生産・出荷・在庫指数
貿易指数
3 ラスパイレス・パーシェ指数 050
ラスパイレス指数
パーシエ指数
指数の相違点
4 経済指標 052
ディフュージョン・インデックス
コンポジット・インデックス
株価指標
第3次産業活動指数
購買力平価
5 変数データの整理 059
散布図
標本共分散・相関係数
標本相関係数の特性
標本自己相関係数
順位相関
分割表
第3章 Excelによるグラフ作成 073
1 Excelの基本 074
ブックの作成と保存
数式バーとセル
入力の取り消し
2 分析ツールによる計算 078
分析ツールのインストール
代表値の計算
平均成長率の計算
3 Excelでつくる度数分布表 082
Excel操作
度数分布表の改良
ヒストグラムの整形
平均と分散
オープンエンド階級
4 2変数関係 091
散布図
順位相関係数
ローレンツ曲線
ジニ係数
5 Tips 098
ヘルプファイル
グラフの編集
互換性関数について
第4章 相関と回帰 105
1 散布図と相関係数 106
シミュレーション・データ
百貨店,スーパー,小売店データ
2 単回帰 108
単回帰とは
残差平方和
最小2乗法
最小2乗推定値の導出
最小2乗回帰式に関する性質
回帰と偏相関係数
3 回帰の適合度 118
標本分散の分解
決定係数
決定係数と重相関係数
4 回帰の諸問題 120
回帰による予測
非線形関係
対数線形式と弾力性
係数推定
5 Excelによる単回帰分析 126
相関係数の計算:店舗データ
単回帰式の推定
第5章 確率 135
1 標本空間と確率 136
確率
根元事象と標本空間
事象
確率の公理
確率の性質
2 等確率の世界 150
根元事象の数
順列
組合せ
連続な標本空間
3 条件つき確率と独立性 146
条件つき標本空間
独立な事象
4 ベイズの公式 152
一般の場合
事前と事後確率
補論:二項展開とパスカルの三角形
第6章 分布と期待値 161
1 離散確率変数と確率関数 162
確率変数
確率関数
累積確率分布関数
2 同時確率関数 167
一般の場合
従属している場合
3 連続確率変数と密度関数 172
分布関数
密度関数
分布関数の性質
4 分布の代表値 177
平均
分散と標準偏差
期待値計算
分散式の分解
確率分布のパーセント点
5 同時確率関数の代表値 186
共分散
和の性質
条件つき確率関数
第7章 基本的な分布 197
1 離散分布 198
ベルヌーイ分布
二項分布
二項確率分布表
Excelによる二項確率の計算
ポアソン分布
Excelによるポアソン確率の計算
二項確率のポアソン近似:小数の法則
2 連続分布
一様分布
パレート分布
指数分布
3 正規分布 216
標準正規分布表の使い方
補間法
Excelによる標準正規確率の計算
正規確率変数の標準化
乱数の発生
正規乱数の発生
4 関連する分布 227
対数正規分布
コーシー分布
2変数正規分布
正規密度関数の分解
条件つき正規密度関数
補論A:積率母関数234
和の分布に関する再生性
積率の計算
補論B:ネイピア数eと自然対数241
第8章 標本分布 245
1 標本 246
標本統計量
無作為標本
2 標本平均 250
期待値と分散
母分布が既知の場合
3 標本平均と母平均の差 258
チェビシェフの不等式
大数の法則
4 標本平均の分布 260
中心極限定理
正規分布による近似
5 他の標本分布 263
標本分散
標本平均と標本標準偏差の比
分散比
補論A:Excelで求める標本平均の分布276
正規母集団(図8-1)
ベルヌーイ母集団(図8-2)
ポアソン母集団
補論B:Excelでみる中心極限定理(図8-3) 278
作図
連続性補正
第9章 推定 283
1 推定とは 284
推定量
推定の実際:母平均と母分散の推定
2 区間推定 286
正規母集団の平均の区間推定
正規母集団の分散の区間推定
成功確率の推定
3 点推定の規範 294
不偏性
一致性
効率性
平均2乗誤差(MSE)
4 推定法 301
モーメント法
最尤推定法
尤度関数
補論:ベイズ推定法 307
ベイズ法
第10章 仮説検定 313
1 検定とは 313
帰無仮説と対立仮説
検定統計量と棄却域
有意水準
検定の手順
P値
2 1母集団に関する検定 320
平均についての検定
ケース1:σ^2が既知で,両側検定
ケース2:σ^2が既知で,片側検定
ケース3:σ^2が未知で,両側検定
ケース4:σ^2が未知で,片側検定
成功確率pに関する検定
分散についての検定
3 2母集団に関する検定 328
平均の差の検定
ケース1:母分散が既知の場合
ケース2:母分散が未知で。(σ_x)^2=(σ_y)^2の場合
ケース3:母分散が未知で(σ_x)^2≠(σ_y)^2の場合
分散比の検定
2つの母比率の差の検定
4 相関をもつ2変数の検定 333
平均の差の検定
相関係数の検定
分割表における独立性検定
5 検出力 337
第一種の過誤と第二種の過誤
検出力関数
補論:尤度比検定と赤池情報量規準342
尤度比検定
赤池情報量規準(AIC)
第11章 回帰分析の統計理論 347
1 回帰モデルと誤差項 348
回帰直線
回帰の誤差項
最小2乗推定量
線形回帰モデルの標準的仮定
誤差項の正規性
2 最小2乗推定量の分布と性質 352
標本分布
性質
σ^2の不偏推定量
回帰係数推定量の分散推定量
3 信頼区間と仮説検定 354
信頼区間
仮説検定
P値
4 重回帰モデル 357
自由度修正済決定係数R^2
回帰式の適合度検定
店舗データの重回帰分析
5 重回帰の諸問題 361
多重共線性
説明変数のベータ係数
ダミー変数
標準仮定の不成立
6 Excelによる重回帰分析 368
回帰統計
分散分析表
t値,P値,信頼区間
残差出力
補論:数学付録 372
最小化の1次条件と正規方程式
最小化の2次条件
最小2乗推定量の分布
最良線形不偏推定量(BLUE)
第12章 時系列分析の基礎 379
1 時系列プロット 380
原系列
対数系列
階差系列
成長率
2 自己相関 383
標本自己相関係数
母自己相関係数
標本自己相関係数の分散
3 自己回帰(AR)法 386
1次の自己回帰式
AR過程のノイズによる表現
高次の自己回帰式
推定例と次数の選択
標本偏自己相関(PAC)係数
PACの計算法
4 自己回帰推定の診断 396
残差のプロット
残差の標本AC関数
ふろしき検定
5 移動平均(MA)法 399
MA過程のAR表現
推定例
移動平均過程の診断
6 自己回帰移動平均(ARMA)法 404
推定例と診断
次数の選択
和分過程とARIMA過程
対数GDPの推定
補論:データ 415
第13章 多変量解析の基礎 417
1 多変量解析とは 418
多変量データ
解析手法の分類
2 重回帰モデルと判別分析 419
判別分析
企業倒産予測モデル:アルトマンZスコア
3 因子分析 421
因子モデルの考え方
1因子モデルの定式化
2因子モデル
因子分析の適用例
4 クラスター分析 435
距離行列の構成
クラスターの併合とデンドロノブ・マーケットと市場構造
補論:行列の固有値と固有ベクトル443
数値例
対称行列のスペクトル分解
付表
1 乱数表(0から9が均等な確率で出る) 447
2 二項確率分布①(n=5,10,15) 448
二項確率分布② (n=20,25) 449
3 ポアソン分布 450
4 標準正規分布 451
5 カイ2乗(X^2)分布 452
6 t分布 453
7 F分布 454
練習問題の解答 [456-479]
索引 [480-486]
◆COLUMN◆
1-1 統計学とは 021
1-2 ジニ係数と橘木・大竹論争 036
2-1 消費者物価指数(CPI)とコア指数 046
3-1 スプレッドシート三国志 100
4-1 「ビール」と「紙おむつ」の併買行動:データマイニング 124
5-1 シートベルト着用率と事故死 150
6-1 期待収益率とリスク 188
7-1 カーネル法でつくる滑らかな棒グラフ 228
8-1 「JISマーク付き」標本抽出法 249
8-2 誤差と向き合う 257
9-1 ポラティリティとブラック=ショールズの公式 288
10-1 AICと赤池弘次博士 345
11-1 確率を予測する:ロジット・モデル 366
12-1 時系列分析でノーベル経済学賞 387
12-2 金融商品価格の分析:ARCHモデル 410
13-1 新製品の採用時間と消費者セグメンテーション 440