顧客満足型マーケティングの構図: 新しい企業成長の論理を求めて

著者 :
  • 有斐閣
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本棚登録 : 69
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641066922

作品紹介・あらすじ

成熟経済における企業成長のあり方を顧客満足に求め、未来戦略型ビジネスのあり方を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 嶋口先生の本は分かりやすく読みやすい

  • 購入日や登録日は仮で14年1月に。

  • すごく簡潔に的を得た深い洞察を展開してる。
    すごくスッキリ整理されました。

  • 嶋口充輝先生著

  •  大学生の頃からマーケティングに触れるようになり、はや9年間を過ぎようとする中、ようやくこの本に出会うことで「マーケティング」とは何なのか、自分の中で整理がつきました。
     それまでも様々なマーケティングに関する書籍を読んできたはずなのですが、市場環境分析や競争環境分析、さらに4Pなど一つ一つの概念や考え方はわかるのですが、「だから、それでどうしたんだ?」と思うと共に、全体としてマーケティングという概念をどう捉えればいいのかがわかりませんでした。さらに、一方でコトラーが言うような細かいマーケティングがあり、もう一方にドラッカーがいうような「顧客の創造」という超漠然とした概念があり、さらには経営戦略論とは何が違うのか、経営学全般の中でどう位置づけられるのかが、整理できず、これまで過ごしてきました。それがやっと整理できました。
     要約して言うと、マーケティングとは「顧客価値を創造する仕組みを組織の中で体系的に構築するための考え方、理論」であると、自分の中で整理がつきました。そのため、組織の中での中核的な経営機能であり、ドラッカーがイノベーションとともにその重要性を指摘しているのですね。また、あくまでもマーケティングは組織の経営機能のうちで顧客価値を創造する「活動」であり、それを実現するための組織体制などを論じているわけではないので、その辺を扱っているのが、組織論であるいう理解ができました。また、さらに製品やサービスに焦点を当てた活動なので、組織としてどうあるべきか、どのような方向性で事業活動を行っていくか、そのための組織も含めて考えるのが経営戦略論の範疇に当たるのかと思います。
     また、同書籍はマーケティングの目的でもある「顧客満足」を理論的に考える上でもコンパクトに整理されていて、顧客満足をどのようにマーケティングを行うなかで実現していけば良いのかを考える上でも、非常にためになります。おそらく、顧客満足を考える上での理論書としては最適な一冊だと思います。ぜひ一読の価値有りです。

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著者プロフィール

嶋口 充輝(しまぐち みつあき) 
慶應義塾大学名誉教授。元嘉悦大学大学院教授。経営学博士(Ph.D)。慶應義塾大学経済学部卒業後、フルブライト奨学生として渡米、ミシガン州立大学、慶應義塾大学、両大学院の修士・博士課程を修了。ルーベン大学、ウェスタン・オンタリオ大学、モスクワ大学、早稲田大学他の客員教授、日本マーケティング協会理事長などを歴任。数社の社外取締役、企業顧問を兼ねる。主著に『統合マーケティング』(日本経済新聞出版社、1986年)、『顧客満足型マーケティングの構図』(有斐閣、1994年)、『仕組み改革の時代』(有斐閣、編著、2004年)など多数。

「2021年 『戦略・政策研究への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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