ゲーム理論のあゆみ

著者 :
  • 有斐閣
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本棚登録 : 29
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641164307

作品紹介・あらすじ

日本でゲーム理論研究の発展の土壌をつくってきた著者が自らの経験も交えて描き出すゲーム理論の歴史。

感想・レビュー・書評

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  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:331.19//Su96

  • 著名な研究者と論文の歴史は書かれていたが、理論の概要や発展の仕方の詳細については、よくわからなかった。

  •  人物の側からゲーム理論の発展を眺める。数学で経済をいかにして表すかに腐心した様子や、戦中に発展したこともあって戦後に戦争とは関係ないと注を付けるというエピソード、ゲーム理論の流行と多くの批判にさらされた時期など、ゲーム理論の誕生とともに歩んできた著者だからこそ語ることのできるエピソードが豊富である。
     人物の紹介に重きを置いているからなのか理論についての説明は全くない。しかし「理論のあゆみ」である以上多少は解説があっても良いのではと思う。それに批判にさらされたという事は書かれているが、具体的にどのような批判で、それに対してどのように反論したかもほとんど書かれていない。細かいところに入ってしまうため省いたのかもしれないが、批判と反論は理論が大きく進歩する局面であるためもう少し紙面を割いてもよかったのではないかと思う。
     ゲーム理論について深く学ぼうとするのであれば、歴史とともに進歩の節目となった論文が紹介されているため学習の手助けになると思う。一方でゲーム理論についてとりあえず知りたいという読者にとっては理論の内容が書かれていないため役に立たないかもしれない。

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著者プロフィール

東京工業大学名誉教授

「2014年 『ゲーム理論のあゆみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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