平安京の都市生活と郊外 (歴史文化ライブラリー 36)

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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642054362

作品紹介・あらすじ

平安京は、外国・神仏・自然などと接する境界的な空間=郊外をもっていた。平安京の都市生活者の四季感や信仰、『源氏物語』の桂・宇治を通して、郊外認識を追及し、日本の都市が郊外と一体のものであったことを解明。

感想・レビュー・書評

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  • 1998年刊行。古典文学研究者である著者が、平安京における「郊外」を、同時代の文学作品の文献研究から多面的に解釈しようとする。淡々と整理されているので読みやすい。本書で指摘するように、郊外において「狐にばかされた」と解釈される状況が、どういう場面のいかなる行為かが最も興味をそそられるのだが、本書の内容ではやや突っ込み不足かも。

  • 学術書。
    ただし、それほど内容は難しくなく、入門的な印象。
    古典作品を引用しながら、平安時代の都市と郊外(郊外のあれこれ)の説明。

    面白かった。

    他の「歴史文化ライブラリー」も読んでみたい。

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著者プロフィール

1943年東京生まれ。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。武蔵大学名誉教授。著書に『古代和歌の発生』(東京大学出版会、1988年)、『神話・物語の文芸史』(ぺりかん社、1992年)、『古代都市の文芸生活』(大修館書店、1994年)『和文学の成立 奈良平安初期文学史論』(若草書房、1998年)、『平安京の都市生活と郊外』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、1998年)、『物語文学の誕生 万葉集からの文学史』(角川叢書、2000年)、『誤読された万葉集』(新潮新書、2004年)、『日本文学の流れ』(岩波書店、2010年)ほか。

「2015年 『文学はなぜ必要か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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