足利尊氏と直義―京の夢、鎌倉の夢 (歴史文化ライブラリー) (歴史文化ライブラリー 272)

著者 :
  • 吉川弘文館
3.75
  • (3)
  • (6)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 71
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642056724

作品紹介・あらすじ

室町幕府成立後の尊氏・直義兄弟の確執は、義詮・直冬の争闘を経て、幕府と鎌倉府という二つの支配体制成立の要因となる。対立の実態を『太平記』などから当時の政治過程に位置づけて再現。神護寺三画像の比定も試みる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 観応の擾乱までの記述は、従来の通説理解をなぞるような印象。擾乱終結後の鎌倉府成立への流れや、神護寺三像論争の経緯などは勉強になった。

  • 鎌倉幕府が倒れ、後醍醐天皇と足利尊氏らが紡ぎ出す歴史は濃いなあ
    政権交代後の最初の30年は、どの時代も面白い

  •  大筋は佐藤進一『南北朝の動乱』の修正/補完。「薩埵山体制」に関する記述が面白かった。
     大河ドラマの「太平記」で尊氏が直義を毒殺するくだりは大河屈指の名シーンだが、この本では毒殺説は否定されている。病死にしては都合が良すぎるタイミングだと思うけど…。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

一九三二年、群馬県生まれ。東京都立大学名誉教授。文学博士。専攻は日本中世史。
慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。東京都立大学人文学部教授、東京都立大学附属高等学校校長、中央大学文学部教授を歴任。
著書に『中世の東国』『中世社会の一揆と宗教』(ともに東京大学出版会)、『中世災害・戦乱の社会史』『新田義貞』『中世東国の荘園公領と宗教』『足利尊氏と直義』(いずれも吉川弘文館)、『享徳の乱』(講談社)、『中世の合戦と城郭』(高志書院)、『中世荘園公領制と流通』(岩田書院)、『日本中世の社会構成・階級と身分』(校倉書房)など。その他、共編著多数。

「2020年 『中世鎌倉盛衰草紙 -東国首都鎌倉の成立と展開-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

峰岸純夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×