邪馬台国の滅亡: 大和王権の征服戦争 (歴史文化ライブラリー 294)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642056946

作品紹介・あらすじ

邪馬台国論争を解決する鍵は何か。『記紀』を丹念に読み解き、邪馬台国の位置が九州北部であったことを論証。大和政権が邪馬台国を滅ぼし、どのように全国を統一したのか、その真実に迫り、新たな古代史像を描きだす。

感想・レビュー・書評

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  • 邪馬台国九州説、昨年読んだ日御子とは場所が違うが。大和による邪馬台国征服、記紀には史実が含まれているという立場。どうやら、主流派ではないらしいが、説明は納得できる。昨年亡くなった父から貰った本。もっと早く読んで話をしておけばと後悔。

  • 魏志倭人伝の邪馬台国は北部九州にあり、大和王朝に滅ぼされ、統一された!との斬新な説です。邪馬台国畿内説を裏付ける考古学的発見は、大和王朝の跡だというのがその目玉。古事記・日本書紀を比較的忠実に読み、普段は記紀ではあまり事績のない欠史8代すなわち、すい靖・開化までの名前に多く「ヤマトヒコ」が見えること、皇后が葛城地方の豪族出身と見られることなどを書いています。そして年代の考証から3世紀半ばに卑弥呼とは別に大和王朝があったはずだということです。そして大和王朝そのものが、九州からの征服王朝であった!それ故の独裁専制国家で邪馬台国などの九州の倭諸国を滅ぼした!!記紀にここまで信頼を置くという考え方は少し辟易ではありますが、ユニークです。しかし、神功皇后などが実在の人物のように書かれていたり、かなり断定的な口調には付いていけないところも感じざるを得ませんでした。

  •  ほとんど皇国史観のリメイク。

  • [ 内容 ]
    邪馬台国論争を解決する鍵は何か。
    『記紀』を丹念に読み解き、邪馬台国の位置が九州北部であったことを論証。
    大和政権が邪馬台国を滅ぼし、どのように全国を統一したのか、その真実に迫り、新たな古代史像を描きだす。

    [ 目次 ]
    邪馬台国と大和政権―プロローグ
    倭国と邪馬台国
    大和王権の発展
    大和政権の起源
    邪馬台国の滅亡
    大和政権と征服の思想―エピローグ

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著者プロフィール

2015年6月現在 関西大学、佛教大学非常勤講師

「2015年 『仁徳天皇 煙立つ民のかまどは賑ひにけり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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