古代の女性官僚: 女官の出世・結婚・引退 (歴史文化ライブラリー 390)
- 吉川弘文館 (2014年11月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642057905
感想・レビュー・書評
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女官というと、中国の皇帝に仕えるイメージが強く、わが国古代でなぜ、県犬養橘三千代のような女官があれほど活躍できたのかが謎だった。
この本は、その謎をしっかり解き明かしてくれた。
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古代日本の女官について、その仕事、出世、生活、結婚など、多角的に解説。
古代の女官というと、紫式部・清少納言や大奥的なイメージがあったが、特に平安前期までは、男性官人とともに実質的な政治的行政的役割を果たし、活躍していたことを知り、目から鱗だった。 -
日本古代律令制下で、女官が多少の不平等はあるものの、男性官吏と並んで朝廷で、遺伝や季禄をもらう存在だったというのは、知らなかった。
古代社会で、夫のものとは独立に、女性自身の家司を持っていたというのも目から鱗。確かに、核家族で結婚して夫婦で住む生活じゃ無いわよね。
女官としての、年間の必要出仕日数は240日って結構ありますよね。結婚しても、引退しなかったと言いつつ、出産しちゃったら流石に休まんとやっていけんと思うんだが、出産休みはあるんですかね。
女官の全体の仕組みは、今まで知らなかった話で面白かった。しかし、現実にどういう仕事、暮らし方をしてたのかはよく分からなかった。分からないことの方が多いのかな。労作。 -
歴史
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女官とは。
これまであまり光のあたっていなかった部分をコンパクトにまとめた本。