江戸無血開城: 本当の功労者は誰か? (歴史文化ライブラリー 470)

著者 :
  • 吉川弘文館
2.33
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 33
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642058704

作品紹介・あらすじ

戊辰戦争で、幕臣の勝海舟が官軍総大将格の西郷隆盛と会談を行ない、江戸は戦火から救われたとされる。だが、最大の功労者は海舟ではなかった。会談前に駿府の敵中に乗り込んだ山岡鉄舟と、将軍徳川慶喜の絶対的な信頼をもとに、鉄舟を推薦した高橋泥舟。開城前後の二人の動向を当時の情勢とともに追い、知られざる江戸無血開城の真実に鋭く迫る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • h10-図書館2018.11.27 期限12/11 読了12/7 返却12/7

  • それって貴方(岩下哲典)の感想ですよね(´・ω・`)

    江戸無血開城を行った勝海舟は長生きしたので幕末
    の手柄を自分に塗り替えた印象しかないが、この事
    跡の本当の功労者は山岡鉄舟だと言いなおされても
    「別にどーでも良い」話だと思う
    そもそも自分の命を差し出す可能性に気が付き、怖
    気ついて遁走した慶喜(因みに歴史上の人物で一番
    嫌いなヤツである)が、徹底恭順を行う中で「せめ
    て江戸における被害最小」とするために無血開城を
    選んだだけだし、最適手でもなんでもない(´・ω・`)

    ましてや功労者云々も笑い話だし、山岡鉄舟や高橋
    泥舟なんざ、慶喜の「弱気の心に付け込んだ、偶々
    居合わせた」二人がのちに立派な立ち振る舞いをで
    きただけのコトで、貴族が火事場泥棒した程度にし
    か思えない・・・作者の二人の評価が慶喜の評価と
    言うダケなので、何等かの具体的な論説を期待した
    自分がアホだったな・・・つまらないので二週間か
    かって読了w

  • 歴史好きながら、この本を読むまで
    高橋泥舟も山岡鉄舟も全然知らなかった。ので手に取った一冊。

    幕臣で、各藩の尊皇攘夷派と関わりながらネットワークを作ろうとしていた人がいたのは面白いなぁ。
    しかもそれが徳川慶喜の信頼を一身に受けてたとは。その義理の弟である鉄舟が、本当は江戸無血開城で西郷と話をしていたとはまた面白い。
    ちなみに、私は江戸無血開城の定説(西郷と勝の話し合いで決着がついたという)には疑いの眼なのと、
    勝海舟が確かに明治期に話してたことってちょっといいかげんだなという派の人なので(笑)
    面白いとおもいましたが勝のことを好きな人はこの本読んだらイライラするかもしれんです。(笑)

    あと書き方の固さと、話の飛び方で内容が少しわかりづらくなってるのと、誤植がかなり多かったので評価厳しめです(汗)

  • 勝海舟より山岡鉄舟や高橋泥舟が江戸城無血開城に貢献したという本書。海舟は美味しいところを占めた?のか扱いは厳しい。

    山岡と高橋は親戚同士の旗本。足利學校で高橋について観て、光地院で山岡について観た気がする。彼らについても読んでみたい。

  • ・1868年3月9日 山岡鉄舟と西郷隆盛の駿府会談で江戸の無血開城はほぼ決まった(慶喜の処遇だけは留保して復命)
    ・1868年3月13日14日 海舟・鉄舟と西郷の最終確認。西郷が新政府に赴き最終決定
    鉄舟は義兄弟の泥舟が推薦。(高邁なる幕臣 高橋鉄舟)泥舟は慶喜が唯一信任していた。
    勝海舟の罠 水野 し

  • 東2法経図・6F開架 210.61A/I96e//K

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1962年、信州『たのめの里』(長野県塩尻市・辰野町)生まれ。1985年青山学院大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程満期退学。2001年博士(歴史学)。明海大学教授等を経て現在東洋大学文学部教授。
著書『予告されていたペリー来航と幕末情報戦争』(洋泉社新書y、2006年)、『江戸無血開城―本当の功労者は誰か?』(歴史文化ライブラリー、吉川弘文館、2018年)、『ロシア海軍少尉《ゴローウニン事件》ムールの苦悩』(右文書院、2021年、共著)、『見る・知る・考える 明治日本の産業革命遺産』(勉誠社、2022年)、『「文明開化」と江戸の残像』(ミネルヴァ書房、2022年、編著)、『江戸無血開城の史料学』(吉川弘文館、2022年、編著)など。

「2023年 『信州から考える世界史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩下哲典の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×