治承・寿永の内乱と平氏 (敗者の日本史 5)

著者 :
  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642064514

作品紹介・あらすじ

保元・平治の乱で勝利し、「平家にあらずんば人にあらず」と謳われるまでに栄華を極めた平氏は、なぜ劇的な滅亡を遂げたのか。敗北を必然とする『平家物語』等の通説的歴史観を克服し、知られざる源平合戦の真実に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 俗に源平合戦と呼ばれる治承・寿永の乱を主に平家の視点から戦乱の経緯を解説した本です。この本を読めば、なぜこの戦乱で平家が負けたのか、平家の持つ欠点などが見えてきて大変興味深かったです

    【こんな人におすすめ】
     治承・寿永の乱をもっと詳しく知りたい

  •  治承・寿永の内乱における平氏の敗因を軍記物語の虚構を排して明らかにしている。在地武士団の広範な家人化に失敗し、国衙機構を通した正規動員に依拠せざるをえなかったことが、後白河王権との決裂過程で軍事的弱体化を招いた点に主因を求めている。同著者の他の著作同様、権門の武士に対する規制力を強調しており、「後白河史観」といえるほど後白河院の政治行動に重きを置いているが(頼朝挙兵も院の指示と推定)、その点は異論が出よう。

  • 久々に平安末期から鎌倉前期。
    池殿一門(頼盛)・小松一門(重盛)・宗家と後白河、二条との関わり、また平家の東国武士の統制、軍事力の行使など、なかなか面白かった。

    2018年6月19日再読。
    平家物語の呪縛。
    伊賀・伊勢の平氏郎等の蜂起。
    かり武者と家人による軍事力の限界。

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著者プロフィール

1954年、兵庫県に生まれる。1978年、京都大学文学部史学科国史学専攻卒業。1983年、京都大学大学院文学研究科博士課程指導認定退学。現在、京都大学名誉教授、京都大学博士 ※2022年1月現在
【主要編著書】『平清盛と後白河院』(角川書店、2012年)。『治承・寿永の内乱と平氏』(吉川弘文館、2013年)。『源頼義』(吉川弘文館、2017年)。『源頼朝』(中央公論新社、2019年)

「2022年 『平氏政権と源平争乱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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