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- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642065726
感想・レビュー・書評
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書簡や日記などのいわゆる一次史料をもとに、政党政治の成立から敗戦に至るまでの昭和戦前史を概観した本です。
カルチャーセンターでの講義を元にしているということで、新しい奇抜な見解を示すという類の本ではないですが、昭和史のキーポイントを史料をもとに再確認できるするというのは、一通り歴史を学んだ人にとってはなかなか興味深いものだと思います。
日本史の教科書では一行で片付けられる内閣交代や外交工作が、様々な人の水面下での動きによって実現しているんだな、と妙に感慨深くなります。政治って難しいな。
昭和史というと、戦争時代が暗黒期で、そこから断絶されて新たな日本が築かれたように思いがちですが、史料を見ていくと、「戦中期において戦後を見通した方針が立てられ、それが実際に戦後の政治につらなっている」ことがわかります。
史料の大切さとともに、歴史の繋がりの大切さを再確認させてくれる本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1次資料が呈示されているのが、説得力を増すのかもしれないが、読みづらいし、その分、歴史学者としての解説部分が薄いというか、歴史の流れを感じることができなかった。
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