昭和史をさぐる (読みなおす日本史)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642065726

感想・レビュー・書評

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  • 書簡や日記などのいわゆる一次史料をもとに、政党政治の成立から敗戦に至るまでの昭和戦前史を概観した本です。
    カルチャーセンターでの講義を元にしているということで、新しい奇抜な見解を示すという類の本ではないですが、昭和史のキーポイントを史料をもとに再確認できるするというのは、一通り歴史を学んだ人にとってはなかなか興味深いものだと思います。
    日本史の教科書では一行で片付けられる内閣交代や外交工作が、様々な人の水面下での動きによって実現しているんだな、と妙に感慨深くなります。政治って難しいな。
    昭和史というと、戦争時代が暗黒期で、そこから断絶されて新たな日本が築かれたように思いがちですが、史料を見ていくと、「戦中期において戦後を見通した方針が立てられ、それが実際に戦後の政治につらなっている」ことがわかります。
    史料の大切さとともに、歴史の繋がりの大切さを再確認させてくれる本でした。

  • 1次資料が呈示されているのが、説得力を増すのかもしれないが、読みづらいし、その分、歴史学者としての解説部分が薄いというか、歴史の流れを感じることができなかった。

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著者プロフィール

伊藤 隆 (いとう りゅう)
1961年長野県諏訪市生まれ・在住。
公認心理師として、スクールカウンセラーや心理カウンセラーの仕事に従事する傍ら、2008年から、早朝や休日の時間を野鳥撮影に費やす。
撮影のほとんど全てを地元諏訪地域で行う。
第3回全日本鳥フォトコンテスト環境部門グランプリ・第9回昭和シェル石油環境フォトコンテスト一般部門優秀賞・第36回日本の自然写真コンテストデジタル部門入選・日本野鳥の会80周年記念「未来に残したい鳥風景」入選 他、野鳥写真によるコンテスト入選多数。また、各社野鳥カレンダー・図鑑・雑誌等への写真採用・提供多数。
日本野鳥の会会員(諏訪支部) 長野県鳥獣保護管理員
facebook(伊藤隆、野鳥写真by Ryu Ito)

「2023年 『Here I am. ここにいます。伊藤隆 野鳥写真集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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