不動明王 (読みなおす日本史)

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  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642073509

作品紹介・あらすじ

「お不動さま」と親しまれ、古くから人々の信仰が篤かった不動明王。インド仏教に遡るその由来、文学作品や歌舞伎にみられる日本での受容の歴史を平易に解説。密教の教義に基づいて不動尊を位置付けた古典的名著。

感想・レビュー・書評

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  • 不動尊信仰の発生と受容を読みやすく解説した本。
    弘法大師による移入以来、各時代の様々な文献に現れる不動尊の歴史を追うことで、裾野の広い信仰が形成されていった過程を知ることができる。
    シヴァ神と同一視する学説をこき下ろしたり、黄不動の絵が不動尊としての要件を備えていないことを指摘するなど、読み物としての面白さもある。

  • 第一部 日本における不動明王
    1 「お不動さま」
    2 インド仏教
    3 密教の由来
    4 弘法大師と不動尊
    5 広まる信者層
    6 平安文学にあらわれた不動尊
    7 不動尊の信者たち
    8 室町時代の不動尊
    9 近世の不動尊
    10 不動尊の種々相

    第二部 不動尊の考察
    1 密教とは何か
    2 不動明王の本体
    3 『大日経』にみる不動尊
    4 十九観について
    5 不動尊の従者
    6 尊形の種々相
    7 大自在天の説話
    8 印契と真言
    9 本尊供養
    10 護摩

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著者プロフィール

1907年、東京市生まれ。1935年、東京帝国大学大学院修了。智山専門学校(現大正大学)教授、東洋大学文学部教授、成田山仏教研究所参与・理事・主席研究所員等を歴任。1977年、没。
【主要著書】『日本の仏教』(岩波新書、1958年)、『仏教 第二版』(岩波新書、1974年)、『渡辺照宏著作集』全8巻(筑摩書房、1982年)


「2022年 『不動明王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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