源氏長者: 武家政権の系譜

著者 :
  • 吉川弘文館
3.67
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642083409

作品紹介・あらすじ

武家政権の正当性には、「征夷大将軍」だけでなく「源氏長者」という地位が必要だった。源氏の誕生から、公家源氏(嵯峨?村上源氏)と武家源氏(清和源氏)の系譜、天下人の「源氏願望」の実態などを検証し、源氏長者であることがいかに重要なのかを解明。「日本」とは何かという問題にも論及する。本編を具体的に補完する論考二編を付した注目の一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 電子ブックへのリンク:https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000064814(学外からのアクセス方法:1.画面に表示される[学認アカウントをお持ちの方はこちら]をクリック→2.[所属機関の選択]で 神戸大学 を選んで、[選択]をクリック→3.情報基盤センターのID/PWでログイン)

  • メモ 頼朝は源氏の嫡流ではない。前提として姓と氏は別。摂関期に家業としての家が成立(同族経営の会社?)。武家のイメージがある八幡宮の祭祀を含めて村上源氏の久我家等が中心だった。源氏の印的なものを久我が明治まで所有し、将軍家に貸していた。広い意味で王氏(皇室)と源氏は同族で薬師寺や東大寺など王の神がいつしか源氏に変わっていった。日本=王朝=天皇。仮に天皇以外が君主になれば日本はなくなる。足利義満の国王以降、幕末まで広い意味の王氏一族として将軍が国を治め、明治以降は逆に天皇が将軍になった?

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

皇學館大学文学部国史学科教授、文学部長。
日本中世史。久我家を中心に、中世公家領荘園を研究テーマとする。
【著書】
『家康はなぜ江戸を選んだか』 教育出版〈江戸東京ライブラリー〉、1999年9月
『中世久我家と久我家領荘園』 続群書類従完成会、2002年10月
『源氏と日本国王』 講談社〈講談社現代新書〉、2003年11月
『北畠親房 大日本は神国なり』 ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉、2009年10月
『院政とは何だったか』 PHP研究所〈PHP新書〉、2013年3月
『戦国貴族の生き残り戦略』 吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2015年6月
『源氏長者 武家政権の系譜』 吉川弘文館、2018年10月
【共著】
『南北朝史100話』(小川信監修) 立風書房、1991年10月
『柏市史 原始・古代・中世編』 柏市教育委員会、1997年3月
『その時歴史が動いた32』(NHK取材班編) KTC中央出版、2005年4月

「2023年 『出雲国造北嶋家文書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡野友彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×