川とノリオ (理論社名作の愛蔵版)

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652001622

感想・レビュー・書評

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  • 6年生国語の教科書の作品。短編を通して読むと、作者が表そうとしているものがより分かってきた。大人になって読むと、感じ方がかなり違う。

  • 長男の教科書に載っていたので、夏休みの感想文候補…として注文。

    川とノリオが表題作として収録されてる他にも、5.6編の短編が収録されています。今日、サラッと読んでみて、印象に残ったのが回転木馬と枯れ木…でした。

    印象に残った…というか、色々疑問点があるんですよね。それは描かれてる年、日時はいつなのか…てこと。主人公は美術館にピカソ展を見に行くも、チケットの誤植?のせいか既に前日に展示会は終了していた。たまたま出会った少年少女と楽しくも哀しい体験をするわけですが…。この体験は3月10日の日付が起こした幻想?

    去年、6年生だった長男もこの春に中学生になり、今は夏休み前の7月。たまたま知り合いの方に川とノリオの説明をしたので、再読。そして回転木馬の話を再読。去年、やや不可解だった日付のレトリック。主人公のぼくが美術館を訪ね損ねたのは3月10日。奇しくもこの日は東京大空襲の日であった。観るつもりだったのはピカソ展。上野、ピカソ展、戦後…で検索したところ、上野の近代美術館で1964年にピカソ展があったようです。作者のいぬいとみこさんは、実際に開催されたピカソ展を書いたのか、架空の展覧会だったのかは分かりませんが…。設定としては戦後10年〜30年後の3月10日だったのだと思う。(回転木馬の初出誌は1977年)おそらくは戦争を知らない世代の主人公が、上野公園内の遊具のある場所でひとときの眠りの間に出会った少年少女…お金を渡したひげの浮浪者は夢か現か…。ひげの男性は後にも重要なポイントで登場する。

    少年少女は誰だったのだろう…お雛様?それとも桃の節句をお祝いした幼い女の子とその兄なんだろうか。

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著者プロフィール

いぬいとみこ

「2002年 『くらやみの谷の小人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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