ともだちからともだちへ

  • 理論社
4.04
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652004210

感想・レビュー・書評

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  • べたな話だけれど、まあ、だからいいともいえるよね。暖かな気持ちになる。

  • 友だち関係がだんだん複雑になっていく三年生に。
    パジャマんま、気持わかるなー。

  • 押しつけではない友情のはなし。

    人と関わっていくコトの大切さを再認識させられる

  • 5年3組 2010/6/8

  • いいはなしだなー

    ひきこもりぎみだった家に「きみのともだち」から手紙がくる
    差出人不明
    探しにいく

    みんなとしゃべったりたのしい

    ひきこもりぎみのコウモリに手紙をだす

    自分から行かないとともだちつきあいだめなんだなーって思った
    ひきこもりよくない、って思った

    いい絵本

  • クマネズミくんの心の成長は30代に突入したときの自分よりも急成長でした。

    大人のほうが、見えなくなってる視点を表現されているような気がします。

    とてもかわいくて、深い絵本です。
    絵も色が豊かで素敵です。

    大人のプレゼントにも。

  • なかなかいいおはなしだと思ったんだけど。

  • 引きこもりのクマネズミの家に差出人の名前の無い素敵な手紙が届く。そこでクマネズミは張り切って差出人を探しに出かけることに。「本当の友達ってなんだろう?」心がほんわかあたたかくなる絵本。

  • かえるさんはどうして足を骨折しちゃったんだろう?

  • 裏表紙には、手紙の表書き風に、あらすじが書かれている。

      クマネズミは、ここのところ、

      あさおきても かおを あらわないし、

      ひげの ていれもしません。

      パジャマを きたまんま きがえようともしないのです。

     「なんにも することがない」と、ためいきばかり。

      そんな あるひ、

      なんとも うれしいてがみを うけとります。

      それが きっかけとなって クマネズミは・・・・・・?

             「ほんとうのともだち」って?

              あったかい きもちを「ともだちからともだち」へ、

              あなたなら どんなふうに つたえる?


    どうやら絵本の世界からお手紙が来たようだ。

    著者の謝辞が手書きで手紙の宛名風になっているところもおしゃれだ。

    本書が伝えようとしている、手紙を通してのメッセージを引き立たせている。

    さて、ストーリーについてである。

    冒頭は、「パジャマまんま」のクマネズミの部屋から始まる。

    薄紫色の薄暗い部屋。

    脱いだ服や読んだ本がそのままになっている。

    少し開いたカーテンの外から光が差してきていて、
    ぼーっとしながら階段を下りようとしているクマネズミを確かに照らしているのに、
    クマネズミはそれに気づかない。

    うつ状態のようなこの姿は、なんとも心が痛い。

    キッチンは部屋に比べてまだ明るい。

    だが、ここもクマネズミの落ち込んだ様子で満ち溢れている。

    洗い物はたまっているし、調理した後はそのまんまだし、床にもいろいろ落ちている。

    クマネズミはボーっとイスに座り、コンデンスミルクをスプーンに半分と
    夕べの残りの冷めた紅茶を半分飲むだけの気力しかない。

    何にもすることがないし、
    誰かといっしょにする約束もないし、
    誰も会いにきてくれないしで、
    つまらない気持ちでいっぱいなのだ。

    そんなクマネズミのところに、きれいな黄色い封筒で手紙が届く。

    それは、クマネズミを一気に元気にしてしまうような、
    嬉しくて全部で10回は読み直すような内容だったのだが、
    最後に名前がなかった。

    クマネズミは誰だかわからない手紙の主を探してお礼を言おうと、出かけることにする。

    パジャマを脱いで、服を着て、顔を洗い、歯を磨いて、ひげの手入れをして、
    手紙を持ってスキップしながら朝の光の中に飛び出して行った。

    今までの姿とは別人である。

    何がクマネズミをこんなに変えたのだろう。

    カヤネズミに会いに行って手紙のことをたずねたが、
    カヤネズミは嵐の日から屋根を直すのに忙しくて手紙を書く時間がなかったという。

    クマネズミは、ここではじめてカヤネズミの事情を知り、屋根の修理を手伝った。

    次の日は、カエルをたずねたが、
    カエルは足を折って寝込んでいた。

    仲間に助けられてなんとかなっているという。

    クマネズミもカエルを手伝った。

    手紙の主は、カヤネズミでもカエルでもモグラでもないという。

    手紙の主はなかなか見つからないが、クマネズミは、
    「誰も会いにきてくれなかった」のは
    それぞれに事情があったことを知るのだった。

    来てくれたのに自分の家のカーテンが閉まっていたから帰ったということさえあったのだ。

    手紙の主はなかなか見つからないが、クマネズミはとっても楽しそうなのだ。

    そして、コウモリに会いに行くと・・・。

    コウモリとの会話は、クマネズミの気持ちを大きく変えることになる。

    さて、そのあとクマネズミは何をしただろう。

    手紙の部分は、肝なので引用できないのだが、
    本書の中で私が最も温かい気持ちになった地の文を引用してみたいと思う。

      だれかが じぶんを たいせつに おもってくれているって、
      なんだか いいきもちです。

      そのことを かんがえていると、だんだんと せかいじゅうのひとが、
      じぶんを たいせつに おもってくれているような きもちになるのです。

    これは言い換えるとこういうことである。

      じぶんが だれかを たいせつに おもうって、
      なんだか いいきもちです。

      そのことを かんがえていると、だんだんと せかいじゅうのひとを、
      じぶんは たいせつに おもうような きもちになるのです。

    誰かが思ってくれるのを受け身に待つのではなく、
    誰かを思っていることを具体的に行動としてあらわすこと。

    クマネズミがしたのはそういうことだったのだ。

    相手を大切に思う気持ちは必ず伝わる。

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