- Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652077818
感想・レビュー・書評
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妖怪しか住んでいない江戸の世界へうっかり落ちてきた人間の少年「雀」。彼と関わる妖怪達は気のよい江戸っ子妖怪で、イキイキしている。雀のこれからの活躍が楽しみ
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『下町不思議町物語』が面白かったのでこちらも。児童書の域だからこそだが、簡単に親しみ易く妖怪の世界を覗ける。夏の終わりに柳の木をイメージしつつ♪ 出てくる妖怪は江戸っ子ばかり。人情味溢れ、面倒見のいい粋で優しい人(妖怪)尽くし。人間界の江戸から落ちてきたお小枝とともに、妖怪界の江戸で楽しむ彼らがとっても微笑ましい。妖怪界でただ一人の人間であるかわら版の雀がなぜ妖怪界に暮らすのか、不思議に感じながら読み進めたが、ちょっぴり悲しい理由があるご様子。花魁の菊月太夫がかっこい〜♡
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人間の小枝が大江戸に来て、そして元の世界に帰っていく話。
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妖怪や妖の類が大好きでどハマりした作品。
懐かしい。 -
故・香月日輪さんの児童書です。妖怪が跋扈する異界の大江戸で、たった一人の人間の少年「雀」が面白おかしく暮らしています。なぜ人間が一人紛れ込んだのか…という過去がなかなか明かされないので、後半にその謎が明らかになったときは雀の暗い過去に切なくなりました。でも気の良い妖怪の仲間たちや優しい姐さん妖怪たち、後見人の魔人・鬼火が雀を明朗な少年に育ててくれました。気風の良い江戸っ子の語り口が、独特のテンポを持っていて面白いのですが、小さな子には難しいかなぁと思いました。続きも楽しみです。
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夏目友人帳に影響で、妖怪にはまったもよう。
これは友人帳とは毛色が違い、妖怪だらけの江戸に一人ぼっちの人間、雀が主人公。
雀がもう一度生まれ直して、成長する姿に感動した。
また、周りの妖怪もキャラが濃く、愛おしく思えてくる。 -
僕とおじいちゃんの~の香月さん作品。これまたファンタジーそうなので借りてみた。
お・も・し・ろ・い~~~~~~~~!!!香月さんワールド全開!!是非映像ででみたい!
2013/00/00 -
大江戸妖怪かわら版シリーズ第1作(上)。
舞台は大江戸八百八町。真っ赤な大首・大皿のような金の目を持つ親方のもとで、この世界で唯一の人間である主人公・雀はかわら版のネタ探しに面白話を求めて妖怪都市を駆け巡る。そこへ、”あちら側”から人間の幼女が一人”落ちて”きた-。
冒頭から底抜けの明るさを見せる雀。雀に関わる妖怪たちは外見こそ異色ながらも、皆生き生きとして魅力的な世界を作り上げている。江戸情緒溢れる景観は華やかで、登場する妖怪も粋なキャラクターばかり。
難しい表現もないのでさくさく読める。10代向けかな。