- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652079928
作品紹介・あらすじ
女医の貴美が自らの青春時代を回想する-。17歳の頃、不況のあおりでリストラされた父が蒸発した。うつを抱える母は仕事も家事も手に付かない。中学生の妹は不満ばかりを口にする。貴美は、荒れ放題の高校に通いながら、喫茶店のアルバイトでなんとか一家を支えていた。あの頃は、すべてが「負け組」の青春だったけど…。大学の医学部に進学したい、そんな夢を応援してくれたのは、同じ高校に通う幼なじみの優太郎だった。
感想・レビュー・書評
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不景気の波が押し寄せる地方に住む若者の限界と、それに負けずに純粋に生きようとする2人の愛の物語。
ちょっと出来過ぎてる感じがしなくもないが、素直に読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リストラされて蒸発した父親。うつ気味の母親。なんでも人のせいにする妹。DQNばかりが通うド底辺高校で、「掃き溜めに鶴」のような貴美は完全に浮いている。
家出し、幼馴染みの優太郎と夢を叶えるために上京するが彼女たちを取り巻く現実は厳しく・・・大工場の派遣社員として懸命に働いていた優太郎までが不況のあおりでリストラされ・・・消息不明になってしまう。
貴美が『負け組』から女医になるまでの回想録という形だが、サクセスストーリーというよりも悲惨な現実の数々に胸が痛む。 -
妹の方に感情移入してしまう
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高校生の家出物語。精神科医が患者に自分が医師になるまでを話して聞かせる。優太郎と貴美
の純粋さは、作りすぎではあるが、まあ楽しんで読んだ。 -
2012年読了
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生きてる境遇は過酷なのに、主人公はひねくれもせず、世間を呪うわけでもなく、強く生きている。苦労に染まらない。だからこそここまで愛されたのだろう。
こうゆう生き方をしたいし、しようと思った
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きついできごとの連続のわりには、さらっと読め、読後感も悪くない。
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女医の貴美が自らの青春時代を回想する―。17歳の頃、不況のあおりでリストラされた父が蒸発した。うつを抱える母は仕事も家事も手に付かない。中学生の妹は不満ばかりを口にする。貴美は、荒れ放題の高校に通いながら、喫茶店のアルバイトでなんとか一家を支えていた。あの頃は、すべてが「負け組」の青春だったけど…。大学の医学部に進学したい、そんな夢を応援してくれたのは、同じ高校に通う幼なじみの優太郎だった。
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女医の貴美は過去をかたる。
父は蒸発、母はうつ、妹は不平不満をぶちまける、そして私は・・・