極貧!セブンティ-ン

著者 :
  • 理論社
3.29
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652079928

作品紹介・あらすじ

女医の貴美が自らの青春時代を回想する-。17歳の頃、不況のあおりでリストラされた父が蒸発した。うつを抱える母は仕事も家事も手に付かない。中学生の妹は不満ばかりを口にする。貴美は、荒れ放題の高校に通いながら、喫茶店のアルバイトでなんとか一家を支えていた。あの頃は、すべてが「負け組」の青春だったけど…。大学の医学部に進学したい、そんな夢を応援してくれたのは、同じ高校に通う幼なじみの優太郎だった。

感想・レビュー・書評

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  • 不景気の波が押し寄せる地方に住む若者の限界と、それに負けずに純粋に生きようとする2人の愛の物語。
    ちょっと出来過ぎてる感じがしなくもないが、素直に読んだ。

  • リストラされて蒸発した父親。うつ気味の母親。なんでも人のせいにする妹。DQNばかりが通うド底辺高校で、「掃き溜めに鶴」のような貴美は完全に浮いている。
    家出し、幼馴染みの優太郎と夢を叶えるために上京するが彼女たちを取り巻く現実は厳しく・・・大工場の派遣社員として懸命に働いていた優太郎までが不況のあおりでリストラされ・・・消息不明になってしまう。

    貴美が『負け組』から女医になるまでの回想録という形だが、サクセスストーリーというよりも悲惨な現実の数々に胸が痛む。

  • 妹の方に感情移入してしまう

  • 高校生の家出物語。精神科医が患者に自分が医師になるまでを話して聞かせる。優太郎と貴美
    の純粋さは、作りすぎではあるが、まあ楽しんで読んだ。

  • 2012年読了

  • 生きてる境遇は過酷なのに、主人公はひねくれもせず、世間を呪うわけでもなく、強く生きている。苦労に染まらない。だからこそここまで愛されたのだろう。
    こうゆう生き方をしたいし、しようと思った

  • きついできごとの連続のわりには、さらっと読め、読後感も悪くない。

  • 女医の貴美が自らの青春時代を回想する―。17歳の頃、不況のあおりでリストラされた父が蒸発した。うつを抱える母は仕事も家事も手に付かない。中学生の妹は不満ばかりを口にする。貴美は、荒れ放題の高校に通いながら、喫茶店のアルバイトでなんとか一家を支えていた。あの頃は、すべてが「負け組」の青春だったけど…。大学の医学部に進学したい、そんな夢を応援してくれたのは、同じ高校に通う幼なじみの優太郎だった。

  • 子どもの貧困×ラブコメ。
    父は蒸発した。母は鬱病になった。
    お小遣いを切り崩し、バイトをし、食費・生活費を捻出して妹・母親との生活を支えていく女子高生の貴美。
    希望も描けないような状況なのに、雰囲気はラブコメ。

    悲惨な状況なので、これくらいのノリでよかったのかもしれない・・
    とは言っても軽すぎてリアリティがなかったなぁ。。
    それは作者の筆の力かなと思った。

    三浦しをんに書いてもらいたかったわ・・

  • 女医の貴美は過去をかたる。
    父は蒸発、母はうつ、妹は不平不満をぶちまける、そして私は・・・

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著者プロフィール

黒野伸一(くろの・しんいち)
一九五九年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり『坂本ミキ、14歳。』に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー。過疎・高齢化した農村の再生を描いた『限界集落株式会社』(小学館文庫)がベストセラーとなり、二○一五年一月にNHKテレビドラマ化。『脱・限界集落株式会社』(小学館)、『となりの革命農家』(廣済堂出版)、『長生き競争! 』(廣済堂文庫)、『国会議員基礎テスト』(小学館)、『AIのある家族計画』(早川書房)、『グリーズランド1 消された記憶』(静山社)、『お会式の夜に』(廣済堂出版)など著書多数。

「2021年 『あした、この国は崩壊する ポストコロナとMMT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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