- Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
- / ISBN・EAN: 9784652086155
感想・レビュー・書評
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表紙が素敵。
誰が誰なんだろう。
ドラマになりそうな感じ。
戦時中の話だけど、ドラマになったら現代に舞台を変えそう。ちょっとみてみたい。
だけどその場合、べー様が一番難しそうだな。 -
秘密の共有はとても甘美。そんな女子達のミステリー。
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中学?高校?のときだったかな、女学校ものだと思ってたら戦時中の話で、戦時かよ!ってなって返却した本です。どんだけ戦争もの読みたくなかったんだよ。
んでやっぱりタイトルが目について再び借りてみた。このタイトルは反則だろーわくわくするもん…
設楽ちゃんこわすぎる…ってなって途中で持ち直してやっぱり最後で震えた。
あれは彼女の復讐かしら…わざわざ途中で二人に見せて、そのあとつけたして雫石さんにしか見れないようにラッピングするというのは…うん…
あの文章は雫石さんだけに向けて書かれたものなんだよね。
彼女が上月お姉様にあそこまで嫌われた理由は、まあ彼女自身のせいでもあるんだけど彼女はそれに気づいてないんだよね。それなら全部雫石さんのせいだと思っても不思議ではないし、手記の中で上月お姉様は設楽ちゃんの早熟さを認めてはいるけどその認められた部分は彼女のものではないから嫉妬しててもおかしくないし、なにより設楽ちゃんは上月お姉様殺害の犯人=雫石さんだと気づいてたわけで、気づいたからあれを書いたわけで…どう考えても復讐じゃんこわい。手紙から「いい気味だわ」って聞こえてくるようで震える。
でも小説家になるのをやめるって言ってるってことは背負うには重すぎたのかな。
設楽ちゃんのことしか言ってない。だって怖かったんだもの。書いてたらどんどん好きになってくんだからよけいこわいね。
読んでて好きだったのは上月お姉様でした。ああいうさばさば系のお姉様素敵。
というか全体的に百合で百合不足だったからにまにましたよねー!!やっぱり女の子たちというのはすばらしいね!恐ろしくて美しいのだ!!
あとそういうところにまったく関係しないベー様も素敵です。生きてるって感じで。すきです。
こういうどんでんがえしミステリは最後にいくにつれてわくわくして楽しい。そこに百合が絡んだのでとても楽しかった。よきかな!
表紙の三人は小枝ちゃんと上月お姉様と七尾お姉様かな。ベー様のビジュアルが欲しかったー!
@市立図書館 -
「倒立する塔の殺人」皆川博子◆葎子の机に入れられていたノートには彼女の通う女学院を舞台にした物語が書かれていた。少女達によってリレー形式で紡がれる物語がたどり着く結末とは。戦時中のきな臭い閉塞感と少女小説らしい甘やかな閉塞感が漂うミステリ。著者77歳の作品ですが枯れた感じはしない
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例の理論社のシリーズなので
書店で見つけることは困難。
図書館でも、作者の棚には
並んでおらず、まさかの
ジュブナイルコーナーに…。
これ、ジュブナイルってどうよ。
ジュブナイルでいいの(笑)?
流石にヤングアダルト向けに
書かれているので皆川さんにしては
大変平易な文章で肩の力を脱いて
読める仕様にはなっている。
内容も、あくまで皆川さんにしては
だが、特段のひねりもない。
まあ、作中で登場人物も読書に
年齢は関係ないようなことを
言ってたし(逆のことを言う人物も
登場するが。私は後者派)、
そこは作者の意図するところとして
ヤングアダルトの皆さん、
受け止めて下さい。
上月、七尾、三輪のフワフワした
(浮ついた?現実感のない?)
三人に対する描写は辛辣に思えて
我が意を得たり、である。
フワフワしたいなら、
せめて最後まで貫き通せよ。 -
難しくて、よくわからなかったです。設定は面白そうだったけど、イメージと違うかな。
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装丁が内容にあっていて素敵!
舞台は戦時中のようだけど
女子たちの気高い空気で戦時中という気配がとても遠い
読んでいる最中、バラやジャスミンの香りが
漂ってくるようでした -
好みです。たしかに、甘美な毒でした。好きなキーワードと美しい文章にうっとり。三人の少女たちの場面が束の間の夢みたいで、とても素敵。胸がいっぱいで言葉が浮かばない。もう少し浸っていたいです。戦時中の苦しい時代のお話なのに。頭の中には綺麗な場面が残っています。