バーティミアス サマルカンドの秘宝 (1) ハヤブサ編 軽装版

  • 理論社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652200216

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  •  ソロモンの指輪後に読んだ。
     バーティミアスが、ロンドンの未熟な子供魔術師に召喚され盗みをしたことをきっかけに、魔術界の事件に巻き込まれる話。バーティミアスは嫌味ったらしくもなんだかんだ助けてくれる悪魔でいいキャラだった。ソロモンの指輪を読んだ後のような爽快な気持ちになる本だと期待していたが、もやもや感を残して終わってしまい、少し残念だった。
     バーティミアスと他のキャラとの会話が面白かった。特に、インプがバーティミアスの質問に答えるたびに言う褒め言葉のボキャブラリーがイギリスっぽくて面白かった。
     残念だったところは、ナサニエルの性格が変わらなかったこと。洗脳された教育下で育った人の特徴をよく表していて苦手だと感じた。物語を通して考えを改めるきっかけがあることを期待していたが、多少の心境の変化はあっても、差別的な考えを改めることは起こらなかった。また、今後考えが変わらなそうな状況に身を置く形で終わってしまった。そのことにとてもがっかりしたが、実際の現実もそんなものだなとも思った。
     もう1つは伏線が回収されなかったこと。レジスタンスの正体や目的がわからず、一般人が不満を抱いている具体的な惨状が描かれなかったことが残念に感じたが、これは違う時シリーズで明らかになることに期待。
     

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著者プロフィール

イギリス、ベッドフォード生まれ。7歳から物語を書き始める。子どもの本の編集者をしながら自分でも執筆。「バーティミアス」三部作は世界的なベストセラーになる。著書に『勇者の谷』(理論社)、「ロックウッド除霊探偵局」シリーズ(小学館)などがある。現在は家族とともにハードフォードシャーに暮らしている。

「2021年 『スカーレットとブラウン あぶないダークヒーロー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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