チャペックショートセレクション 五つのパン (世界ショートセレクション)

  • 理論社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652203330

作品紹介・あらすじ

「小さな国の大きな作家」とよばれるチェコの国民的作家、カレル・チャペック。人間とは別の見方異なる考え方をする生き物だという考え方が色濃く伝わる、ユーモアあふれる彼の多角的な作品を13篇厳選して新訳でお届けする。

感想・レビュー・書評

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  • チャペックさんは、園芸家だけじゃなく脚本家でもあったとの事で、探して読んだ短編集。〝機械支配〟〝五つのパン〟など、読んでいると最後に自分にブーメランが返ってくるような、ドキッとする内容でした。

  • 13篇の内最後の「足跡」が一番良かった。が、ヨシタケシンスケの絵で見つけた本なので、本文に対する絵は何時もながら流石と思わされるものばかりでした。又、ロボットの生みの親のチャペックのショ-トセレクションとしても楽しめるものでした。

  • チャペックらしい塩味の効いた短編13編。
    ヨシタケシンスケのイラスト。欲を言えば、ヨゼフのイラストだったらもっと良かったのに…

  • 【収録作品】チンターマニと小鳥たち/盗まれたサボテン/老囚人の話/記録/飛べた男/法律案件/風邪/私たちの悪さ/機械が支配する/時代の没落/五つのパン/ユライ・チュプのうた/足跡

  • ヨシタケさんの絵に釣られて。

    クスリとはきたけど、まぁ
    たまにはこんなの読むのも
    いいか。

  • 滑稽話かな。
    「法律案件」や「時代の没落」、「五つのパン」は、星新一のショートショートに近いブラックユーモアで、好き。

  • 図書館で見つけた本である。
    ロレンス、マーク・トウェイン、チェーホフをこのシリーズで、読んだ。
    時代背景や宗教、民族の違いてとそれを理解出来てないと読み辛い所が、多い。
    これまで、チヤペック氏の本は読んだことが無かった。
    ボヘミヤ生まれの作家で、プラハ大学で、哲学を学んだだけあって、本の内容も、人間の欲などユニークに描かれている。

    最初の「チンターマニと小鳥たち」の絨毯への執着も…
    囚人に関しての話も多い。
    13話が、描かれているけど、やはり、題名の「五つのパン」や「飛べた男」のような超能力。
    ミステリアスのような「足跡」は、面白かった。
    ヨシタケシンスケの絵に惹かれて、読んだけど、児童書にしては、理解しがたい。

  • 娘図書。
    元々翻訳物は苦手だったけれど…。シュールというか、皮肉っぽい終わり方というか…。
    全く面白さが分からなかった。

  • 〇ユーモアとウィットにとんだ愛すべきショートショート。当時の政治や社会への風刺が、現代の私たちへの皮肉にもなっている。
    人の性「さが」って、時代・国を違えても変わらないなあ。
    〇今の中高生にも受け止めやすい訳。

    「チンターマニと小鳥たち」
    …コレクター魂、犬、泥棒、伝統、ペルー人絨毯

    「盗まれたサボテン」
    …コレクター魂、サボテン、罠、泥棒

    「老囚人の話」
    …知らないうちに盗作、殺人犯、見つからない被害者、罪を認めるが内容を自白しない犯人、脱走してほしい刑務所

    「記録」
    …世界記録、投石、ひねくれ者の判事、オチ

    「飛べた男」
    …正しいフォーム、楽しみと義務、魂の鎖

    「法律案件」
    …事故、老人を生き返らせてしまったことによる訴え、督促

    「風邪」
    …私をなぐさめてくれる喜ばしい本とは。

    「私たちの悪さ」
    …私たちは憎しみではちきれそうになっている。歩行者は自動車を、運転手は歩行者を、乗客は運転手を。

    「機械が支配する」
    …機械は人間の想像力を抑えつけていない。

    「時代の没落」
    …石器時代の爺さん婆さんの、若い世代へのぼやき

    「五つのパン」
    …あの男の教えは素晴らしい。私の亡き妻にもその奇跡を施して貰いたかった。医者も薬師も文句を言うな!だが、奇跡のパンで五千人の飢えを満たすことにはパン屋として訴えさせてもらう。

    「ユライ・チュプのうた」
    …極寒の村で起きた殺人と神の裁き。

    「足跡」
    …雪原の真ん中にぽつんと一つだけついた足跡。

  • この時期になって、自称分類【翻訳書】創設初登録著書。挿絵に誘われました☆

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著者プロフィール

一八九〇年、東ボヘミア(現在のチェコ)の小さな町マレー・スヴァトニョヴィツェで生まれる。十五歳頃から散文や詩の創作を発表し、プラハのカレル大学で哲学を学ぶ。一九二一年、「人民新聞」に入社。チェコ「第一共和国」時代の文壇・言論界で活躍した。著書に『ロボット』『山椒魚戦争』『ダーシェンカ』など多数。三八年、プラハで死去。兄ヨゼフは特異な画家・詩人として知られ、カレルの生涯の協力者であった。

「2020年 『ロボット RUR』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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