こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ (こそあどの森の物語)

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 283
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652204290

作品紹介・あらすじ

この森でもなければ、その森でもない、あの森でもなければ、どの森でもない、「こそあどの森」。
トワイエさんから借りた本に挟まっていた、トワイエさんが子どものころの写真。いつどこで撮ったもの? スキッパーは話を聞かせてもらいます。そして、次はトマトさん、ギーコさん、ポットさん、スミレさん……こそあどのおとなたちの家をまわって聞かせてもらう話は、とっても不思議で、しかも、いまのトマトさんたちにとって大切な話ばかり。「こそあどの森の物語」全12巻の番外編として書き下ろされた初の短編集です。

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】そんなことがはじまったわけ/トワイエさんの話 図書館で体験したおかしな世界のこと/トマトさんの話 料理がとくいになったわけ/ギーコさんの話 お気に入りの木で出会ったひとたち/ポットさんの話 風船男がふくらむために必要なこと/スミレさんの話 森のおばあさんに教えてもらったこと/帰り道で
     「こそあどの森」シリーズ番外編。

  • こそあどの森、番外編の一冊。大人たちの、子供のころの話を、スキッパーとふたごが聞きに行く。
    みんな、思いがけない出会いや冒険をした昔なつかしい話をしてくれるのだけど、それがまたとってもいい話。
    トワイエ少年の意外な大冒険、トマトちゃんの勇気と優しさ、ポット少年が出会った不思議で楽しい友達。
    ギーコさんとスミレさんの話が特に好き。森で一人過ごすほうが性に合っていたふたり、それぞれに友人と呼びたい存在と出会って得がたい時間を過ごすのだけど、別れ方がどちらも切なくて・・・。
    でもそのひとときを忘れずに、大人になった。
    口笛を吹くギーコさん、すてきです。

    図書館で読んだきりの既刊も手元にそろえたいんだけど、サイズが大きいからなぁ・・・小さくならないかなぁ・・・と思いながらこの一冊だけ購入。

  • こそあどの森らしい不思議で優しいお話。
    スミレさんの不思議なおばあさんの話が一番好きだった。
    楽しかった。

  • スキッパーがトワイエさんに借りた本に挟まっていた写真をきっかけに、題名の通り、こそあどの森に住む大人たちの幼少期のエピソードをスキッパーとふたごが尋ねてまわる。
    こそあどの森シリーズらしくどれも不思議なエピソードばかり。写真を前に語ることで、大人たちにとっても改めて大切な物語になったのだろうなと思う。

  • シリーズが終了して(´・_・`)
    久しぶりにふたごのやりとりが懐かしい!
    こそあどの森に帰ってきたーって感じ

    ジブリの森みたいにテーマパークができたら
    きっと行っちゃう笑

  • 「みんな、子どものころがあった」「子どものころのことって、おとなになっても、つながっている」

  • いつもながら、この物語を読むと、笑顔になる。

  • この本を読む前にお話を思い出したくなり、こそあどの森シリーズを最近読み返し始めました。
    子どもの頃読んでいてわくわくした部分は大人になって読んでからもわくわくしました。家や地図の設定が好きです。教訓じみてないところも好きです。子どもの頃のことが大人になってから繋がっている。その通りだと思いました。

  • 大好きなこそあどの森シリーズ番外編。頭の中で情景を思い描いていくうちに、不思議な世界の入り口にいつのまにか子どもの頃の自分が立っているような気持ちになり、気づけば非日常の世界にグイグイと引き込まれていく。そんな岡田さんの物語の魅力がギュッと詰まった短編集のような本。
    誰しも子どもの頃があって、今は傍にいない誰かとの思い出や生活があった事に、切ない気持ちにもなった。

  • こそあどの森の大人達は、いつも子ども3人を気遣っていていいなと思ってた。そんな彼らの子ども時代が今の彼らを形作っているんだね。

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。神戸大学教育学部美術科在学中の1966年に「星泥棒」を自費出版。西宮市内で小学校教師をつとめながら1979年に『ムンジャクンジュは毛虫じゃない』(偕成社)を発表。1981年『放課後の時間割』で「日本児童文学者協会新人賞」を受賞。教壇に立ちながら1年に約1タイトルのペースで作品を発表。数々の賞を受賞する。「こそあどの森」シリーズ(理論社)は国際アンデルセン賞オナーリストとなる。アジア各国では翻訳本も出版されている。岡田淳作品で読書嫌いが治った、本好きになったという人は多い。

「2008年 『人類やりなおし装置』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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