ヘルマン・ヘッセ全集 (12) シッダールタ・湯治客・ニュルンベルクへの旅・物語集８（1948-1955）

著者 : ヘルマン・ヘッセ

制作 : 日本ヘルマン ヘッセ友の会 研究会 

• 臨川書店 (2007年12月1日発売)

感想・レビュー・書評

[Feiさんの感想 · 2013年8月10日]

とりあえず「シッダールタ」だけ読了。

[yuuさんの感想 · 2009年8月9日]

ニュルンベルクの旅　読了。

[青柳さんの感想 · 2009年2月21日]

「シッダールタ」
2006年に草思社から出た訳の手直し追記バージョン。訳者も同じ。
何回も読んでるはずだけど新訳になる度に読みやすくなってると思う。

「湯治客」
意外と（失敬）面白かった。
神経痛のため温泉療法へ行った体験を基にした手記形式。痛快というのともまた違うが愛すべきワガママ爺さんぶり。
観光地独特のポストカードに難癖つけて理由を考えてみたり、ホテルの隣人を憎むあまり脳内で彼を帰郷させる計画を立てたりするくだりは妄想人なら共感しちゃう。
一方「シッダールタ」とも対になってる構成でもあり、この収録順は良かった。

「ニュルンベルクへの旅」
こっちも我侭ヘッセおじいちゃん全開。

著者プロフィール

ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者。南ドイツの風物のなかで、穏やかな人間の生き方を描いた作品が多い。また、風景や蝶々などの水彩画もよくしたため、自身の絵を添えた詩文集も刊行している。1946年に『ガラス玉演戯』などの作品が評価され、ノーベル文学賞を受賞した。

「2022年 『無伴奏男声合唱組曲　蒼穹の星』 で使われていた紹介文から引用しています。」