身体でみる異文化 (臨川選書)

著者 :
  • 臨川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784653042266

作品紹介・あらすじ

「身体でみる」+「異文化」。13歳で視力を失った著者による、アメリカ・シカゴでの在外研究記。マイノリティとしての実生活をいきいきと描きながら、聴覚や触覚、さらには皮膚感覚を駆使してとらえたアメリカでの思索の日々を綴る。視覚優位の時代だからこそ「身体でみる」「さわる」ことの重要性を説く。


【目次】
はじめに――フィールドワークに基づく身体論

序章 シカゴでの「ミドルライフ」――二〇一三年八月の響記(ひびき)から

第一章 てくてく・すいすい――二〇一三年九月の響記から
1 「やればできる」と「できればやる」は違う/2 進むべきか止まるべきか、それが問題だ!

第二章 もりもり・がつがつ――二〇一三年十月の響記から
1 寿司と合気道の不思議な関係/2 重箱の隅、はたまた大風呂敷/3 サムライ魂とボランティア

第三章 そよそよ・ざわざわ――二〇一三年十一月の響記から
1 観光から観風へ/2 観風の三原則

第四章 つるつる・ごつごつ――二〇一三年十二月の響記から
1 「行き当たりばったり」と「体当たりほっこり」/2 木を見て森を見ず、されど森を描く

第五章 ぐいぐい・じわじわ――二〇一四年一月の響記から
1 アメリカンドリームと独自性/2 チャレンジャーでもチャレンジドでもなく

第六章 ぽつぽつ・ぼつぼつ――二〇一四年二月の響記から
1 「手伝い」とは手で伝えることなり!/2 「ハンサム=hand-some」な生き方

第七章 ふらふら・わくわく――二〇一四年三月の響記から
1 点字の嬉々と危機/2 「エクスクルーシブ教育」の提唱

第八章 のろのろ・ばたばた――二〇一四年四月の響記から
1 宗教とは「むねの教え」なり/2 琵琶を持たない琵琶法師

終 章 まあまあ・まだまだ――二〇一四年八月の響記から
1 シカゴの夢と大阪の現実をつなぐ/2「触常者宣言」を読み直す/3 火にさわる、絵にさわる、知にさわる

補 章 瞽女の手――視覚障害者の「さわる文化」と現代

おわりに――触文化研究の未来へ

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著者プロフィール

自称「座頭市流フィールドワーカー」。
1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01年より国立民族学博物館に勤務。
現在はグローバル現象研究部・准教授。「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)の実践的研究に取り組み、“さわる”をテーマとする各種イベントを全国で企画・実施している。
『目に見えない世界を歩く』『さわって楽しむ博物館』『それでも僕たちは「濃厚接触」を続ける!』(編著)『知のスイッチ』(共編著)など、著書多数。

「2021年 『ユニバーサル・ミュージアム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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