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- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750322414
作品紹介・あらすじ
評価・肯定の言説から,批判・否定の言説へ。戦後日本の社会状況のなかで北朝鮮ほど大きな振幅をともなう対象は存在しないといっていいだろう。政党,マスコミ,ジャーナリスト,研究者それぞれの論考を分析し,60年にわたる日朝関係の変遷を冷静に跡づける。
感想・レビュー・書評
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所収論稿は「日本共産党と北朝鮮」「日本社会党と北朝鮮」「日本朝鮮研究所を考える」「『世界』は北朝鮮をどう論じたか」「帰国運動とは何だったのか(上・下)」「『朝日新聞』社説は北朝鮮をどう論じたか」「平壌訪問者たち」「金丸・田辺訪朝はいかにして行われたか」「自由民主党と北朝鮮」。
戦後の「左派」の朝鮮に対する言説・運動・外交の検証と、1980年代末以降の日朝交渉の総括が中心。今日多様な事実が忘れ去られ、政治的ヘゲモニーを確立した右翼・国粋勢力によって十把ひとからげに「平壌の言いなり」だったという印象操作が浸透している共産党、社会党、「進歩的知識人」などの「左」側や、90年代以前の自民党「保守本流」の対朝鮮関係の実相を、当時の資料と証言に基づいて明らかにした点は評価できる。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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