東ティモールを知るための50章 エリア・スタディーズ (エリア・スタディーズ 60)
- 明石書店 (2006年8月24日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750323886
作品紹介・あらすじ
ポルトガル,日本そしてインドネシアによる侵略・支配の歴史を経て,ようやく独立を果たした21世紀最初の独立国,東ティモール。国連による統治でつかの間の平和を見たものの,2006年春,再び混迷の度を深めたこの国の将来を探る。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
インドネシアとオーストラリアの間にあり、2002年に独立したばかりの東ティモール。そんな東ティモールについて深く知れるのが本書。
独立した時は、「ふーん、新しい国ができるんだ。ってか、国って増えるんだ」程度の認識で、約20年が経過しても「旧ポルトガル領だったから、インドネシアと喧嘩別れしたんでしょ」が知識として増えた程度だった。もっと知りたくて借りてみた。
歴史の章は知らない話が多く、非常に驚いた。ポルトガルの植民地支配事情もそうだが、戦争時のアイデンティティの無さと、それによる終戦後の独立意識が高まらなかった背景は、「なるほど、だから独立があんなに遅かったのか」と自分の中で繋がった。
言葉も多言語で安定していないというのも特徴的。"東ティモール語"的なものがあって独立したものだと思いこんでいた。
まだまだ世界は知らないことも多い。勉強になった1冊でした。
この本が書かれたのは2006年なので、独立したばかりのバタバタな時期だ。今の指標で見れば、一人あたりGDPも文献によってはミャンマーなどを抜いており、経済成長はしているようだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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