10歳からの民主主義レッスン

著者 : サッサ・ブーレグレーン

• 明石書店 (2009年2月18日発売)

作品紹介・あらすじ

子どもが自分のことを自分で意思決定する権利を尊重する筆者による、スウェーデンの十代向けに書かれた民主主義の絵本。14歳の少女を主人公に、身の回りから地域、国、EU、そして世界の問題に関心を持ち、大人と一緒に解決に参加する方法を考えていく。

感想・レビュー・書評

[muelibraryさんの感想 · 2020年9月25日]

宮教大OPAC
https://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/opac/volume/385414

[knslさんの感想 · 2013年2月18日]

★★★★☆
１０才のスウェーデンの少女が自分の訴えたいことをリストにして、どのように解決すればいいかを考える。
この少女ヨリンダが品行方正な子ではなく、やんちゃで、でも子どもらしい真面目なところがあることに好感を＾＾
リストの項目ごとに、その問題を訴えるのはどこかを（家族・学校・国、そしてその中のどの機関かなど）調べ実行に移す中から、民主主義とは何かを考えていく。
民主主義の起源と歴史、「子どもの権利条約」全文、権利に深く関係した人々の紹介。
スウェーデン・ヨーロッパの仕組みを基準にしていますが、民主主義について考える入り口に＾＾
・ガンジー/平和と非暴力
・エグランタイン・ジェブ/子ども救済組織
・イクバル・マシー/児童労働の禁止
・アンネ・フランク/人種差別禁止
・エーリン・ヴェーグネル/フェミニズム運動
・アストリッド・リンドグレーン/文化の力

著者プロフィール

1953年生まれ。スウェーデン芸術家協会会員。スウェーデン作家協会会員。
1975年以降、スウェーデン各地で作品の個展を開催。絵本を中心に数多くの作品を発表。
本書によってスウェーデン図書館協会から2002年度カール・フォン・リネー賞を受賞。
本書以外に代表作として次のような作品がある。
“Lilla feministboken”, Tiden, 2006.（フェミニズムの本）
“Vem ar jag?”, Alfabeta, 1997.（自分さがしの本）
“Tecken pa papper”, Alfabeta, 1995.（紙と文化の本）

「2009年 『10歳からの民主主義レッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」