- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750331294
作品紹介・あらすじ
高機能自閉症やアスペルガー症候群、LDやADHDのような発達障害をかかえる人は就労のどこでつまずくのか。継続的な就労を実現するために必要な支援と考え方とは? 経験豊富な支援者と当事者の視点から本当に必要で効果が期待できる支援の枠組みを示す。
感想・レビュー・書評
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「支援者側の方に、是非読んでいただきたい一冊」
わたしが読んだAS関連の本、3冊目です。
初めの方に、発達障害に関する記事もあり、勉強になります。
まだまだ発達障害について勉強不足なわたしには、とても良いまとめでした。
発達障害は、はっきりとした診断がやはり難しいのかと、再認識しました。
教育課程での発達障害に関する問題提起などもあり、ためになる。
中程から就労に関する内容が書かれています。
支援者側の方の声も多く掲載されていて、
就労を目指すor就労していて問題を抱えている当事者は勿論、
支援者側の方に是非読んでいただきたい一冊です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この分野で多くの著作を出している編著者による、タイトル通りの本。だが、当事者向けというよりは、支援者向けな気がする。そのため、期待していたような情報は載っていないようだと判断し、早々に読むのを諦めた。それに、本書が発行された2010年から現在までに、医学分野でも日本の法律分野でもかなり状況の変化があったため、情報が古くなってしまっている。
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本書で初めて知りましたが、独り言はアスペルガーの特徴だということです。
僕は、今まで、様々な場所で独り言を注意されてきました。
それは、アスペルガーの特徴と知り、私は、自己否定されてきた悔しさがようやく解消できそうです。
就労支援とは何か、どうするか、より、私にとって本書から得られた最大の知識は、独り言はアスペルガーの特徴である、ということを知ったことです。
私自身、発達障害だが、生存戦略として、資本主義社会では就労か資本家かでしかなく、資本力を持てない私は就労を選ばざるを得ない。
ゆえに、私は障害者手帳を取得し、障害者雇用枠を狙う、という戦略上の戦術はある。
そのために、どのような、勉強が必要か、だけであるが、そこにまだ、照準が定まっていない。 -
高機能自閉症やアスペルガー症候群、LDやADHDのような発達障害がある人の就労支援のために知っておきたい事をまとめた一冊。
就労のどこでつまずくのか、継続的な就労を実現するために必要な支援と考え方を解説してます。就労支援担当者の方に是非。
NDC 366.28(労働経済. 労働問題) -
発達障害を自覚すること、周囲の理解が不可欠。
様々な事例と、就職へ至る課程が、参考になる。 -
就労の事をかなり具体的に例も交えて解説してある本でした。専門的でありながら比較的分かりやすいので、当事者の方には今後の流れが、支援者には支援上の注意点や支援の流れが参考になるんじゃないかなあ。
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事例が多く参考になった。
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発達障害者がどのようにサポートを受けて就労したかについて豊富な実例が羅列されていて、「様々な進路があるのだな」と思わされました。
ただ、やはりどうしても発達障害に知識のない組織も多く、生きづらさを依然として抱える当事者の方もいるようです。 -
わが国の企業では、まず適切な対人関係を保つことが求められる。
しかし対人関係を適切に取るのが難しいのが自閉症スペクトラムであり、就労支援には新たな視点が求められている。
発達障害当事者と企業との間に入って仲介するジョブコーディネーターの必要性を訴えている。 -
第1章 発達障害の特性と生きづらさの理解(発達障害の特性
発達障害と社会的問題)
第2章 発達障害がある人の就労を取り巻く課題(就労に向けた教育の課題
就労を支える制度と企業の課題)
第3章 発達障害がある人の就労支援のポイント(早期からの職業教育
就労支援のポイント ほか)
第4章 支援者・当事者からみた就労支援の実際(支援者の立場から
当事者の立場から)