仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談

著者 :
  • 明石書店
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本棚登録 : 107
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750331294

作品紹介・あらすじ

高機能自閉症やアスペルガー症候群、LDやADHDのような発達障害をかかえる人は就労のどこでつまずくのか。継続的な就労を実現するために必要な支援と考え方とは? 経験豊富な支援者と当事者の視点から本当に必要で効果が期待できる支援の枠組みを示す。

感想・レビュー・書評

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  • 「支援者側の方に、是非読んでいただきたい一冊」

    わたしが読んだAS関連の本、3冊目です。

    初めの方に、発達障害に関する記事もあり、勉強になります。
    まだまだ発達障害について勉強不足なわたしには、とても良いまとめでした。
    発達障害は、はっきりとした診断がやはり難しいのかと、再認識しました。
    教育課程での発達障害に関する問題提起などもあり、ためになる。

    中程から就労に関する内容が書かれています。
    支援者側の方の声も多く掲載されていて、
    就労を目指すor就労していて問題を抱えている当事者は勿論、
    支援者側の方に是非読んでいただきたい一冊です。

  • この分野で多くの著作を出している編著者による、タイトル通りの本。だが、当事者向けというよりは、支援者向けな気がする。そのため、期待していたような情報は載っていないようだと判断し、早々に読むのを諦めた。それに、本書が発行された2010年から現在までに、医学分野でも日本の法律分野でもかなり状況の変化があったため、情報が古くなってしまっている。

  • 本書で初めて知りましたが、独り言はアスペルガーの特徴だということです。
    僕は、今まで、様々な場所で独り言を注意されてきました。
    それは、アスペルガーの特徴と知り、私は、自己否定されてきた悔しさがようやく解消できそうです。

    就労支援とは何か、どうするか、より、私にとって本書から得られた最大の知識は、独り言はアスペルガーの特徴である、ということを知ったことです。



    私自身、発達障害だが、生存戦略として、資本主義社会では就労か資本家かでしかなく、資本力を持てない私は就労を選ばざるを得ない。

    ゆえに、私は障害者手帳を取得し、障害者雇用枠を狙う、という戦略上の戦術はある。

    そのために、どのような、勉強が必要か、だけであるが、そこにまだ、照準が定まっていない。

  • 高機能自閉症やアスペルガー症候群、LDやADHDのような発達障害がある人の就労支援のために知っておきたい事をまとめた一冊。
    就労のどこでつまずくのか、継続的な就労を実現するために必要な支援と考え方を解説してます。就労支援担当者の方に是非。

    NDC 366.28(労働経済. 労働問題)

  • 発達障害を自覚すること、周囲の理解が不可欠。
    様々な事例と、就職へ至る課程が、参考になる。

  • 就労の事をかなり具体的に例も交えて解説してある本でした。専門的でありながら比較的分かりやすいので、当事者の方には今後の流れが、支援者には支援上の注意点や支援の流れが参考になるんじゃないかなあ。

  • 事例が多く参考になった。

  • 発達障害者がどのようにサポートを受けて就労したかについて豊富な実例が羅列されていて、「様々な進路があるのだな」と思わされました。
    ただ、やはりどうしても発達障害に知識のない組織も多く、生きづらさを依然として抱える当事者の方もいるようです。

  • わが国の企業では、まず適切な対人関係を保つことが求められる。
    しかし対人関係を適切に取るのが難しいのが自閉症スペクトラムであり、就労支援には新たな視点が求められている。
    発達障害当事者と企業との間に入って仲介するジョブコーディネーターの必要性を訴えている。

  • 第1章 発達障害の特性と生きづらさの理解(発達障害の特性
    発達障害と社会的問題)
    第2章 発達障害がある人の就労を取り巻く課題(就労に向けた教育の課題
    就労を支える制度と企業の課題)
    第3章 発達障害がある人の就労支援のポイント(早期からの職業教育
    就労支援のポイント ほか)
    第4章 支援者・当事者からみた就労支援の実際(支援者の立場から
    当事者の立場から)

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著者プロフィール

早稲田大学教育・総合科学学術院教育心理学専修、教授。博士(教育学)。臨床心理士、自閉症スペクトラム支援士Expert、特別支援教育士SV。
1983年、慶應義塾大学卒業後、障害者職業カウンセラーとして、地域障害者職業センターに勤務。障害者職業総合センター研究員を経て1998年、明星大学人文学部専任講師、2000年助教授。2003年宇都宮大学教育学部教授。2015年4月より現職。
主な著作として、『自立をかなえる!〈特別支援教育〉ライフスキルトレーニングスタートブック』(明治図書出版)、『大人のアスペルガーがわかる』(朝日新聞出版)、『発達障害者の雇用支援ノート』(金剛出版)、『アスペルガー症候群・高機能自閉症の人のハローワーク』(監修、明石書店)、『仕事がしたい! 発達障害がある人の就労相談』(明石書店)、『アスペルガー症候群の人の就労・職場定着ガイドブック――適切なニーズアセスメントによるコーチング』(監修、明石書店)など多数。

「2022年 『自閉スペクトラム症(ASD)社員だからうまくいく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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