新版 エジプト近現代史―ムハンマド・アリー朝成立からムバーラク政権崩壊まで― (世界歴史叢書)
- 明石書店 (2011年10月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750334707
作品紹介・あらすじ
湾岸戦争、中東和平問題、国際テロ対策と様々な局面で中東諸国間また中東・欧米間を仲介する「中東の大国」エジプト。国家近代化と民族自決を目指した「帝国への挑戦」から「アラブの春」と呼ばれる中東政変によるムバーラク政権の崩壊までを辿る。
感想・レビュー・書評
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エジプトの近現代史を学ぶには最良の著書。日本などとの比較もしつつの客観的かつ論理的に歴史の事象を時系列に従って記述。
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[揺れ続けた柱石]「中東の大国」として数々の激動と闘争をくぐり抜けてきたエジプトの近現代史を詳細にまとめた作品。ムハンマド・アリー朝の成立から2011年のムバーラク政権崩壊までを取り上げています。著者は,『アラブ経済史 1810〜2009年』を世に送り出している山口直彦。
エジプトの歴史について知りたいと思う方にはまさにうってつけの作品。日本を始めとする他国の近代化との比較に関する記述も充実しているため,馴染みのない人にとっても(少し教科書的な文体ではありますが,)手に取りやすい内容になっているかと。また,関連年表や参考文献も非常に充実していました。
〜過去,破滅的な危機を数多く乗り越えてきたエジプト国民の英知,そしてその明るく寛容な国民性(ときにものごとを徹底して突き詰めない「いい加減さ」も含めて)がムバーラク後の民主的な政治体制の構築においても発揮されることを期待したい。〜
そりゃカイロで働いてますから☆5つ -
19世紀~現在までの貴重な近現代エジプト史についての本。仔細でありながら文章は大変読みやすく、とても良い本です。
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ムハンマド・アリー以降のエジプト史を記した概略。手元に置いて起きたい。